この「通ずる」と「似てる」は、それこそ似た言葉同士ですが、全く同じ意味という訳ではありません。
「通ずる」の意味や使い方
「通ずる」とは、似たところがある、またはそのグループや分類の一部だと思う時に使う表現です。
最終的にそこに「通じる」という解釈によってそのように使われる表現で、「この○○(歌手)の曲は、△△(別の歌手)に通ずるものがある」と使った場合、○○と△△という2人の歌手の曲調がよく似てると言っていると考えていいでしょう。
尚、「通じる」としても同じ意味で使うことができますが、この「通ずる」と使う方が一般的です。
「通じる」は、物理的にそこに到達するという意味(上のように、「通ずる」の解釈に絡む意味です)で使う方が多い言葉の為、似たところがあるという意味では「通ずる」と使った方が合っています。
「似てる」の意味や使い方
「似てる」は、そのまま見た目や内容が似た状態だと表現する為の言葉です。
そこまでではなくても使える表現なので、例えば、東京タワーとエッフェル塔もこの「似てる」と使って構いません。
「通ずる」は、「何となく似てる」、「そういえば似てるところがある」といったニュアンスで使うことができる言葉ですが、こちらはそれらよりも更に「似た部分がある」場合に用いる言葉だと解釈してください。
「通ずる」と使う程度では、そこまで似てる訳ではないということです。
「通ずる」と「似てる」の違い
これらの使い分けは、上のように「どこまで似てると考えるか」だと言っていいでしょう。
例に挙げた東京タワーとエッフェル塔のような場合には、「似てる」の方が適当な表現になり、ラジコンのヘリコプター(プロペラが2つまでのものに使います)とドローン(3つ以上のプロペラを持つヘリコプター類の総称です)となると、同じ秘孔物体でも見た目がかなり違う為、「通ずる」の方が適切です。
また、「通ずる」は先の曲の例のように、「そういえば似てる」と感覚的に思う場合によく使われます。
その為、人によってはそうは思わないことも少なくなく、「似てる」という言葉より人による捉え方次第になります。
「通ずる」を使った例文と意味を解釈
「通ずる」を使った例文と、その意味の解釈です。
そこまで似ていなくても使える為、使い勝手は広い言葉です。
「通ずる」を使った例文1
「この○○というキャラクターは、あの△△に通ずるものがある」
○○と△△というキャラクターに似てる部分ある、または△△のグループに入ると解釈できる使い方です。
ただし、人によってはそうは思わないかも知れないと付け加えておきます。
「似てる」を使った例文と意味を解釈
「似てる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
特に難しい解釈の必要はない言葉でしょう。
「似てる」を使った例文1
「どう考えてもこの2つは似てる」
その2つが誰が見ても似てると思うくらいだと言っています。
このように使うことで、それだけ似てるのだと表現できます。
まとめ
そこまで似ている訳ではない場合には、「通ずる」と使っておいた方が無難なことも少なくありません。
あくまで自分の感覚で構わないので、そう思ったのであれば使うのを躊躇う必要はありません。