この記事では、「軽佻」と「浮薄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軽佻」とは?
「軽佻」は「けいちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「落ち着きがない様子」という意味で、そわそわしていて浮わついている様子を言います。
2つ目は「よく考えずにふるまったり、喋ったりする様子」という意味で、相手のことやその場の状況などを考えずに行動する様子を言います。
上記に共通するのは「慎重さに欠ける」という意味です。
「軽」は「かるい」と読み、「目方が少ない」「ものごとが大切でない」「慎重でない」「軽々しい」という意味、「佻」も「かるい」と読み、「軽々しい」「あさはか」という意味、「軽佻」で「軽々しい」という意味の言葉を重ねて意味を強調しています。
「軽佻」の使い方
「軽佻」は「落ち着きがない様子」「よく考えずにふるまったり、喋ったりする様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「軽佻だ・である」と使われたり、形容詞として「軽佻な」と使われたり、副詞として「軽佻で」と使われたりします。
基本的に、そわそわと落ち着かず、後先のことや周囲のことを考えずにその場の思いつきで行動したり喋ったりする様子に使われる言葉です。
「浮薄」とは?
「浮薄」は「ふはく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「浮わついていて軽々しい様子」という意味で、その場の楽しい気分や雰囲気を重視する様子を言います。
2つ目は「信念がなく、他に流され易い様子」という意味で、すぐに他人に影響されて行動する様子を言います。
上記に共通するのは「自分を持っていない」という意味です。
「浮」は「うく」と読み、「水や空気より軽く上にくる様子」「よりどころがない様子」「根がない様子」という意味、「薄」は「うすい」とも読み、「あつみがない」「あわい」「粗末である」「かるい」という意味、「浮薄」で「かるい」という意味を重ねて意味を強調しています。
「浮薄」の使い方
「浮薄」は「浮わついていて軽々しい様子」「信念がなく、他に流され易い様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「浮薄だ・である」と使われたり、形容詞として「浮薄な」と使われたり、副詞として「浮薄に」と使われ、「軽佻浮薄」と四字熟語としても使われます。
基本的に、浮わついていて、自分の信念を持たずに人に流されて行動する様子に使われる言葉です。
「軽佻」と「浮薄」の違い
「軽佻」は「そわそわと落ち着かず、後先のことや周囲のことを考えずにその場の思いつきで行動する様子」という意味です。
「浮薄」は「浮わついていて、自分の信念を持たずに人に流されて行動する様子」という意味です。
「軽佻」の例文
・『彼は優秀だが軽佻なところがある』
・『彼女の軽佻なふるまいをたしめた
・『彼は自分で軽佻なことをしたと分かっていた様だ』
・『君のあの態度は軽佻だったと思うよ』
「浮薄」の例文
・『彼は会議で浮薄な言動をした』
・『彼女の浮薄さはもしかしたら強みかもしれない』
・『浮薄な息子の将来を心配している』
・『大勢いれば浮薄な人も一定割合いるものだ』
まとめ
今回は「軽佻」と「浮薄」について紹介しました。
「軽佻」は「浅はか」、「浮薄」は「流されやすい」と覚えておきましょう。