この記事では、「無知」と「馬鹿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無知」とは?
「無知」は「むち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「知識がないこと」という意味で、ものごとを知らない様子を言います。
2つ目は「知恵のないこと」という意味で、身に付けた知識を実生活で生かす能力がない様子を言います。
上記に共通するのは「知らないこと」という意味です。
「無知」の使い方
「無知」は「知識がないこと」「知恵のないこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「無知だ・である」と使われたり、形容詞として「無知な」と使われたり、副詞として「無知で」と使われたりします。
基本的に、知識自体がなかったり、自分が身に付けた知識をうまく活用できない様子に使われる言葉です。
「馬鹿」とは?
「馬鹿」は「ばか」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「知能が劣っていること」という意味で、人よりも物を理解したり判断する能力が低いことを言います。
2つ目は「人をののしる時の言葉」という意味で、人を見下すこともあれば、親しみの気持ちを込めている時もあります。
3つ目は「つまらないこと」という意味で、取り上げる意味もない様なことを言います。
4つ目は「度が過ぎること」という意味で、程度が並外れている状態を言います。
5つ目は「一つのことにのめり込んで、非常識なふるまいをする様子」という意味で、あるものごとにこだわり過ぎてしまい、常識はずれな考え方をしたり、行動する人を言います。
上記に共通するのは「常識から外れる」という意味です。
「馬鹿」の使い方
「馬鹿」は「知能が劣っていること」「人をののしる時の言葉「つまらないこと」「度が過ぎること」「一つのことにのめり込んで、非常識なふるまいをする様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「馬鹿だ・である」と使われたり、副詞として「馬鹿な」と使われたり、「馬鹿騒ぎ」など複合語として使われたりします。
基本的に、知能が劣っていることから転じて、非常識であるなど程度の低いこと全般に使われる言葉です。
「無知」と「馬鹿」の違い
「無知」は「知識自体がないこと」「自分が身に付けた知識をうまく活用できないこと」という意味です。
「馬鹿」は「知能が劣っていること」「非常識であるなど程度の低いこと」という意味です。
「無知」の例文
・『こちらの無知につけ込んで安く買い叩かれた』
・『無知の人は知る喜びがある』
・『無知ですみませんが、教えて下さい』
・『彼は無知だが素直で物覚えが早い』
「馬鹿」の例文
・『馬鹿なこと言ってないで真面目にやれよ』
・『馬鹿な奴には何を言っても無駄だ』
・『馬鹿だなあ、気にするなよ』
・『今日は馬鹿に風が強いな』
まとめ
今回は「無知」と「馬鹿」について紹介しました。
「無知」は「知らないこと」、「馬鹿」は「程度が低いこと」と覚えておきましょう。