「広がる」と「展がる」は、どのように使い分ければ良いのか。
この記事では、「広がる」と「展がる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「広がる」とは?
「広がる」に用いられている漢字「広」には、ひろさやひろがり、ひろげるやひろめる、長さといった意味があります。
そのことから「広」を用いた言葉には、これらを意味する言葉が多く、「広大」や「広告」、「広域」、「広場」などがあります。
どれも、ひろさやひろめるといった意味を持つ言葉となり、「広がる」自体にも同じような意味を持つ言葉となります。
ひろくなること自体を意味するほか、大きくなる、ひろめる、などといった際に「広がる」が用いられます。
「広がる」の使い方
「広がる」は、様々な場面で用いることができる言葉です。
「うわさが広がる」といったようにものごとが世間一般にひろまっていくことを意味する場合や「草原が広がる」といったように、その規模の大きさを意味する場合にも用いられます。
「展がる」とは?
「展がる」に用いられている漢字「展」には、ひろげるやならべる、つらなる、のびる、などといった意味があります。
そのことから「展」を用いた言葉には、これらを意味する言葉が多く、「展開」や「伸展」、「発展」、「展示」などがあります。
どれも、ひろめる、伸びるといった意味を持つ言葉となり、「展がる」自体も同じような意味を持つ言葉となります。
ひろがることを意味するほか、眺める、見渡すなどといった際に「展がる」が用いられます。
「展がる」の使い方
「展がる」は、眺める、広く見たりする際に用いられる言葉です。
例えば、「雪景色が展がる」や「文化が展がる」などといった形で用いられます。
「広がる」と「展がる」の違い
「広がる」と「展がる」を比較した場合、圧倒的に「広がる」の方がよく用いられる言葉です。
「広がる」には、ひろくなる、大きくなる、ひろめる、などの意味があり、一般的に用いることができる言葉です。
それに対し「展がる」は、あまり目にすることのない言葉で意味は、ひろがるに加え、眺めるや見渡す、となります。
景色や文化などに対し用いられるといった特徴があります。
「広がる」の例文
・『瞬く間にご近所中に我が家のうわさが広がり驚きました』
・『あたり一面に広がった向日葵を見て感動しました』
・『あっという間に火が燃え広がっていきました』
・『自分の可能性を広げるため、私は上京することを決めました』
「展がる」の例文
・『初めて一面に展がる雪景色を見ました』
・『彼女が演奏する素晴らしい音色が館内に展がっています』
・『この場所には、夜になるとイルミネーションが展がります』
・『日本文化の良さが世界中に展がりつつあります』
まとめ
以上のことから、「展がる」は、少し特別な言葉だということがわかります。
一般的に広く用いられる「広がる」に比べ、限られた範囲で用いられる「展がる」。
そのため、「展がる」を用いる際は、意味をよく理解し使用することが大切です。