「波及」と「普及」の違いとは?意味を詳しく解釈

「波及」と「普及」の違い言葉・カタカナ語・言語

「波及」「普及」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。

ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。

では一緒に見ていきましょう。

「波及」の意味や使い方

「波及」の意味や使い方

「波及」とは、波紋が広がっていくかのように、影響力が広い範囲に及んでいくことを言います。

つまり何かが、そこだけに収まらずに、あちらこちらに広がるといったイメージになります。

「店のお客さんが減った影響が、僕のバイト代にまで波及することとなった」という風に使います。

「普及」の意味や使い方

「普及」の意味や使い方

「普及」とは、広い範囲に行き渡っていることを言います。

「今は、いい教材が普及しているので、何が何でも塾に行く必要はない」「私は特にマニアじゃないので、普及版で十分だ」などと使います。

ちなみに「普及版」とは書籍などで豪華版、上製本に対して、装丁などを簡単にして安い値段で作ったものを言います。

「波及」と「普及」の違い

「波及」と「普及」の違い

「波及」「普及」のそれぞれの意味をお伝えしました。

「波及」とは何かが、広い範囲に影響を広げていく時に使う言葉です。

それに対して「普及」とは広い範囲に行き渡らせる、行き渡っているという時に使う言葉となります。

ですから「波及効果」とは言いますが「普及効果」とは使わないのです。

「普及」の場合は「普及している」「普及していない」という使い方になるということを覚えておきましょう。

「波及」を使った例文と意味を解釈

「波及」を使った例文と意味を解釈

「波及」を使った例文と意味を見ていきましょう。

例文1

「人気ドラマの主題歌が売れるのは波及効果と言える」

人気ドラマに使われた主題歌や挿入歌がヒットすることは多いのですが、これはドラマの視聴率が上がるにつれて歌も広く知られるようになり売れるということですから「波及効果」と言うことができるでしょう。

例文2

「子供たちの喧嘩が親にまで波及した」

子供同士の喧嘩が原因となり、それぞれの親同士の仲も険悪になることがあります。

物事の影響が、広い範囲に及んでいくことが「波及」の意味ですので、例文のような使い方をすることもできます。

「普及」を使った例文と意味を解釈

「普及」を使った例文と意味を解釈

「普及」を使った例文と意味を見ていきましょう。

例文1

「今ではパソコンは普及しているけれど、昔は持っていない人も多かった」

広く行き渡ることを「普及」と言います。

今は職場だけではなく個人でパソコンを所有していることは珍しくもありませんが、出始めの頃は使えない人、持っていない人も多かったと例文は言っているのです。

例文2

「この商品は今は出始めで高いけれど、普及すればもっと値段が下がるだろう」

商品などが、広く行き渡ることを「普及」と言います。

例文は今はまだ出始めで高く持っている人も少ないが、いずれみんなが持つようになれば今度は廉価版が出てくるだろうと言っているのです。

まとめ

まとめ

いかがでしたか。

「波及」「普及」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。

違いを正しく理解して使い分けてください。