「破壊」と「破滅」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「破壊」の意味や使い方
「破壊」とは、名詞で何かを壊すこと、もしくは壊れることを言います。
例えば安定している組織、人間関係などを壊す人のことを「破壊者」と言い表します。
これは人間関係が上手くできない、揉め事を起こす、問題行動が多いといった性格の人のことですから悪い意味合いの言葉です。
たとえそれが事実であっても直接本人に言う言葉ではないでしょう。
また物を壊す力のことを「破壊力」と言います。
「彼の破壊力はとても大きい」「彼女は破壊者だ、上手くいっている関係を自ら駄目にしてしまう」などと使います。
「破滅」の意味や使い方
「破滅」とは、名詞で滅びること、駄目になること、その物事が成り立たなくなることを言います。
「こんなことが公になれば、身の破滅だ」「彼女の言動が、人間関係を破滅させた」「破滅は避けられない」などと使います。
「破壊」と「破滅」の違い
「破壊」と「破滅」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
似たような言葉ですが、その意味は違います。
「破壊」とは、壊すこと、壊れることです。
一方で「破滅」とは滅亡することを意味する言葉です。
つまり滅びる、全てが駄目になるといった絶望的な意味合いとなります。
「破壊」は壊すこと、壊れることですから、立て直すことは可能かもしれません。
しかし「破滅」は滅びることですから、立て直すといった言葉は当てはまらないでしょう。
つまり「破壊されたものを作り直す」とは言いますが、「破滅したが、作り直す」とは意味がおかしくなるのです。
この違いを理解していれば使い分けはそう難しくありません。
「破壊」を使った例文と意味を解釈
「破壊」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
例文1
「彼は自分の作品が気に入らないと言って破壊してしまった」
「破壊」とは壊すことを言います。
例文は自分の作った物を自分で壊したという意味になります。
例文2
「彼女の人間関係における破壊力は凄まじいものがある」
「破壊力」とは何かを壊す力という意味になります。
例文は、彼女は人間関係を壊す力が異常に激しい、非常識極まりないと言っているのです。
「破滅」を使った例文と意味を解釈
「破滅」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
例文1
「このようなスキャンダルが表沙汰になったらアイドル生命の破滅だ」
「破滅」とは、その存在が成り立たなくなるという意味があります。
例文のように、スキャンダルがばれてしまいますと、アイドルという存在ではいられなくなると言っているのです。
例文2
「彼らは借金を重ね破滅の道に向かっていることに気がついていない」
「破滅」とは、滅びること、駄目になることを言います。
例文は借金をすることで、生活や人生が駄目になる方向へ進んでいると指摘しているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「破壊」と「破滅」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。