この記事では、「進路」と「針路」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進路」とは?
「進路」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「進路」は「しんろ」と読みます。
「進路」には「進んでいく道」という意味があります。
例えば、秋になると南の海に台風が発生し、日本に向かって近づいてきます。
台風が日本に近づき、離れていく道を、「台風の進路」と言い、「台風の進路に注意ください」などという呼びかけがあります。
「敵が味方の城に、進路を取った」などという使い方ができます。
次に「進路」には「将来進むべき道」という意味があります。
例えば、高校三年生になると、大学に進学するか、就職するかを決める面談が行われます。
この面談を「進路面談」や「3者面談」などと言い、「生徒の進路を話し合う」場となります。
「針路」とは?
「針路」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「針路」は「しんろ」と読みます。
「針路」は「羅針盤で進行方向を知ること」という前提があり、「船や飛行機などが進む方向」と言う意味があります。
「羅針盤」の「針」が「針路」という言葉の由来となっています。
針が刺し示す方向に、船や飛行機が進む様子を、「飛行機が針路通りに進む」などと言います。
針が進む方向から南に外れる場合、「針路から南に外れている」と表現できます。
次に「針路」には「目指す方向」と言う意味があります。
「党の針路を決める会議を行う」という文章は、ある政党がこれから目指す方向を決める会議をすることを意味します。
政党のような一蓮托生の運命を持つ集団は、「船」に例えられることがあります。
そのため、「針路」と言う言葉を使って、方向性を意味することがあります。
「劇団の針路が定まっていない」「アイドルグループの針路が間違っている」などという使い方ができます。
「進路」と「針路」の違い
「進路」と「針路」の違いを、分かりやすく解説します。
「進路」には「進んでいく道。
いくて」「将来進むべき道」と言う意味があります。
一方で「針路」には、「船や飛行機などが進む方向」「目指す方向」と言う意味があります。
このように、2つの言葉は、とても似た意味を持ちます。
ただし、飛行機や船など、羅針盤を使って進路を取る乗り物に関しては「針路」を使い、人や自動車などは「進路」を使うという違いがあります。
ただし、「将来進むべき道」「目指す方向」という意味に関しては、基本的に「進路」と「針路」は同じ意味があるため、どちらを使っても問題はないでしょう。
主語になるのが、会社やサークルなどの集団で、「船」に例えるような家計の場合は、「進路」よりも「針路」を使った方が、感じが出るかもしれません。
まとめ
「進路」と「針路」の違いについて見てきました。
2つの言葉はとても似た意味を持つことが分かりました。
「羅針盤」を使うか否かで、2つの言葉を使いわけるといいのではないでしょうか。