この記事では、「天涯孤独」と「生涯孤独」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「天涯孤独」とは?
「天涯孤独」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「天涯孤独」は「てんがいこどく」と読みます。
「天涯」は「故郷を離れて暮らすこと」を意味します。
また「孤独」には、「仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちなこと」という意味があります。
これを踏まえて「天涯孤独」は、「遠い異郷で、一人で暮らし、身寄りなどがないこと」を意味します。
故郷を離れて都会で就職した後、友達などができず、頼る人もいない場合、「都会で天涯孤独の生活を送る」などと表現することができます。
都会的な、人付き合いのない暮らしが気楽だと感じる人もいるため、「天涯孤独の身は、寂しいが、気兼ねがない」などと感じる人もいるかもしれません。
「生涯孤独」とは?
「生涯孤独」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「生涯孤独」は「しょうがいこどく」と読みます。
「生涯孤独」の「生涯」は「この世に生きている間。
一生」という意味があります。
生まれてから、死ぬまでの間のことを「生涯」と呼び、一生忘れられない出来事が起こったと感じたとき、「生涯忘れられない出来事」などと言います。
また「生涯」には、「一生のうち、あることに関係した期間」という意味もあります。
例えば、教員をしている人は、大学を卒業してから、定年退職するまでの期間を指します。
この場合、「教員としての生涯」などと言い、「教員としての生涯を振り返ると、楽しいことばかりではなかった」などという文章を作ることができます。
これを踏まえて「生涯孤独」は、「生まれてから死ぬまでの間、精神的なよりどころ、仲間や身寄りがない状態」を意味します。
このように、友達や心を通い合わせる人がいないまま、一生を終えることを「生涯孤独」と言います。
「天涯孤独」と「生涯孤独」の違い
「天涯孤独」と「生涯孤独」の違いを、分かりやすく解説します。
「天涯孤独」は、「遠い異郷で、一人で暮らし、身寄りなどがないこと」を意味します。
一方の「生涯孤独」は「生まれてから死ぬまでの間、精神的なよりどころや、仲間や身寄りがない状態」を意味します。
このように、「天涯孤独」は、故郷を離れて、友達や頼る人がいない状態を意味し、「生涯孤独」は、生まれてからずっと、友達や頼る人がいない状態を意味します。
「天涯孤独」は田舎に帰れば、仲間がいるかもしれませんが、「生涯孤独」の場合は、どこにも仲間がいないことになります。
また、今は都会などで孤独を感じていても、将来的には仲間ができるかもしれないという違いがあります。
「天涯孤独」と「生涯孤独」にはこのような違いがあります。
まとめ
「天涯孤独」と「生涯孤独」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味を知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。