「請う」と「乞う」の違いとは?分かりやすく解釈

「請う」と「乞う」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「請う」「乞う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「請う」とは?

「請う」とは?

「請う」には2つの意味があります。

ひとつは、相手が持っているものを自分にくれるように求めること、何かをしてくれるように求めることです。

路上生活をしていて、食べるものがなく、空腹に苦しんでいる人がいたとします。

目の前にはコンビニがありますが、金銭を持っていないため食べものを購入することができません。

ゴミ箱をあさってみましたが、食べものは見つかりませんでした。

空腹が強く、耐えるのがつらいです。

生きていくためには、何かを食べなければなりません。

そんなとき、目の前にコンビニの袋を下げた人が歩いていました。

袋の中には食べものが入っていそうです。

それを見た空腹が強い人は、この人に「食べものをください」とお願いをしました。

他人に対して物を与えるように求めたのです。

このことが「請う」が意味するものです。

求めるものは食べものだけではありません。

金銭、教え、救援、許しなどもあります。

もう一つの意味は、神や仏に祈り求めることです。

神社や寺などに行って、「○○してください」などお願いすることがあるでしょう。

祈って、それを欲しいと願うことが「請う」です。

「請う」の使い方

他人に対して何かを与えてくれるように求めることを指して使用をします。

何を与えてくれるように求めるのかは意味に含まれておらず、食べもの、金銭、教えなどさまざまなことについて使うことができます。

「乞う」とは?

「乞う」とは?

「乞う」には2つの意味があります。

ひとつは、相手が持っているものを自分にくれるように求めること、相手が何かをしてくれるように願うことです。

Aさんが、Bさんが非常に大切にしている壺を落として割ってしまったとします。

大切にしていたものだったので、Bさんは非常に怒りました。

また買えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、これは1点ものなのでもう手に入らないのです。

BさんはAさんに対して「許せない」という気持ちを持っています。

しかしAさんは、今後もBさんと仲良くしていきたいので許してもらいたいと思ています。

相手に対して「許し」ということをしてくれるように願っているのです。

これを「許しを乞う」といいます。

もう一つの意味は、神や仏に祈り求めることです。

「乞う」の使い方

他人に何かをくれるように求めることや、何かをしてくれるように願うことを指して使用します。

何をくれるのか、何をしてくれるのか意味に含まれていないので、さまざまなことについて使うことができます。

「請う」と「乞う」の違い

「請う」と「乞う」の違い

2つの言葉は意味が同じです。

どちらも常用漢字で、どちらの漢字を使用しても間違いではありません。

「請う」の例文

「請う」の例文

・『教えを請う』

「乞う」の例文

「乞う」の例文

・『援助を乞う』

まとめ

まとめ

2つの言葉の意味は同じです。

どちらも「こう」と読み、どちらも常用漢字で、どちらの漢字も使用することができます。