この記事では、「難しい」と「大変」の違いを分かりやすく説明していきます。
「難しい」とは?
「難しい」は、難易度を示しており、対象となる者の難易度を指します。
ただ、難易度と言っても数字化された難易度ではなく、言葉による難易度なので人によってそれは別に難易度的には困難ではないという物も「難しい」で表現が可能です。
「大変」とは?
「大変」物事の程度に波があることで言ってしまえば、悪い方向にも良い方向にも波があることです。
例えば、「大変結構」という言葉は良い方向の波のことで褒め言葉ですが、「大変恐縮」や「掃除が大変」は悪い方向に波があることを指します。
「難しい」と「大変」の違い
「難しい」と「大変」の違いは、難易度のことを指すか、物事の波の上下を表すかです。
「難しい」は難易度が高いことを指しますが、あくまで客観的な意見になります。
そして「大変」は、物事が良い方向に向かっていることにも使用し、悪い方向に言っている場合にも使用し、いわば両極端で間がありません。
何故なら、「大変」は程度がはなはだしいことが元々の意味でこの意味は両極端であることを指します。
よって両者の違いは、難易度を指すか、物事が良い方向か悪い方向のどちらかという両極端であるかです。
「難しい」の例文
・『このテスト問題はとても難しい』
この例は、テスト問題が難易度が高いことを述べています。
ただ、「難しい」はあくまで客観なので中には簡単だと思う人物も存在します。
「大変」の例文
・『大変よくできました』
この例は、物事が良い方向に言っていることで、褒め言葉です。
「大変」は、両極端で悪いかよいかを示し、勝つ物事がどちらにあるかを指します。
その為、「大変普通」という言葉は間違いで、その理由は、どちらにも転がりようがないため、表現法としては誤りです。
しかも、普通をあえてはなはだどうであるという言葉自体破綻しており、普通は普通でそれ以下でもそれ以上でもないため、「大変」は良いか悪いかを示すときにどちらかにしか使用をしません。
まとめ
「難しい」と「大変」の違いは、難易度を自分の基準で示すか、物事の上下を表す言葉であるかです。
その上で、「大変」は、真ん中という物がなく、たいていがマイナスの言葉で使用されます。
例えば、重大な事件のことを「大変」と呼びこれは非常事態の子を指しますのでマイナスの状態にある言葉です。
他にも、「大変失礼しました」も相手に対して非常に失礼を働いたという意味になるため、マイナスの状態を指します。
なお、「難しい」という言葉も「すごく難しい」や「ちょっと難しい」があり、その中でも「普通に難しい」という言葉も存在します。
この「普通に難しい」というのは、普通を一般的という意味に解釈しているから一般人から見て「難しい」という意味になるのです。
その為、「普通に大変」は、「一般的に大変」という意味になり「大変」がマイナスを示すことと分かりますので、一応意味は通じます。
しかし、「大変普通」は、大変が上下を表す要素なのにもかかわらず、普通だとしているため、上下を示すことができなくなり、「大変」が持つ上下を示すことを意味しなくなり言葉が破綻しており、間違いになります。