この記事では、「慎む」と「控える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慎む」とは?
「慎む」は「つつしむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「過ちや軽卒な行為をしない様に気をつける」という意味で、ものごとを失敗しない様に気を付けて丁寧に行動することです。
2つ目は「度を超さない様に注意する」という意味で、ものごとをやり過ぎない様に節制することです。
3つ目は「儀式の前に心身を清める」という意味で、神聖な儀式を行う前に、飲食や行動を節制して心身を清めることです。
上記に共通するのは「やり過ぎない様に節制する」という意味です。
「慎む」の使い方
「慎む」は「過ちや軽卒な行為をしない様に気をつける」「度を超さない様に注意する」「儀式の前に心身を清める」という意味で使われます。
動詞として「慎む・慎んだ」と使われたり、副詞として「慎んで」と使われたり、名詞として「慎み」と使われたりします。
基本的に、軽はずみな行動をしない様に、注意したり節制したりすることに使われる言葉です。
「控える」とは?
「控える」は「ひかえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の順番や用事に供えて、すぐ近くの場所で待つ」という意味で、自分が必要とされるまで、いつでも出られる様に側にいることです。
2つ目は「目立たない様に近くにいる」という意味で、目上の人のすぐ側で待っていることです。
3つ目は「近い将来にそれが予定される」という意味で、あるものごとが時間的にもうすぐ実現されることです。
4つ目は「節制したり、見合わあせたりすること」という意味で、あるものごとをやり過ぎない、やらない様にすることです。
5つ目は「忘れない様に書き留めておく」という意味で、文字に書き記しておいたり、複写を残しておくことです。
上記に共通するのや「一歩引いておさえた状態」という意味です。
「控える」の使い方
「控える」は「自分の順番や用事に供えて、すぐ近くの場所で待つ」「目立たない様に近くにいる」「近い将来にそれが予定される」「節制したり、見合わあせたりすること」「忘れない様に書き留めておく」という意味で使われます。
動詞として「控える・控えた」と使われたり、副詞として「控えて」と使われたり、名詞として「控え」戸使われたりします。
基本的に、すぐに行動できる様に近くにいることや、本来よりも一歩引いた状態にすることに使われる言葉です。
「慎む」と「控える」の違い
「慎む」は「軽はずみな行動をしない様に、注意したり節制したりすること」という意味です。
「控える」は「すぐに行動できる様に近くにいること」「本来よりも一歩引いた状態にすること」という意味です。
「慎む」の例文
・『個人で勝手な行動は慎んで下さい』
・『お酒の席で女性が参加している場合下ネタは慎むべきだ』
・『言い加減に言葉を慎みなさい』
・『暴飲暴食を慎んで健康的に暮らしたい』
「控える」の例文
・『幕の袖で自分の出番に控える』
・『犬が主人の後ろにずっと控えている』
・『私たちは来月に結婚式を控えている』
・『少し酒を控える様に医師から言われた』
まとめ
今回は「慎む」と「控える」について紹介しました。
「慎む」は「注意したり節制する」、「控える」は「一歩引いた状態にする」と覚えておきましょう。