「欲求」と「欲望」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「欲求」の意味や使い方
「欲求」とは、何かを欲しいと思い求めることを言います。
願って求めることで、それが何らかの形で満たされない状態を「欲求不満」と言います。
相手、物事に対して何かを求めることでもあります。
「ブランド品を買うことで、欲求を満たす」「いくらお金を使っても彼の欲求は満たされない」「欲求不満は表情に出るものだ」などと使います。
「欲望」の意味や使い方
「欲望」とは、何かを欲しいと思う心のことを言います。
また今足りていないと思っていることを満たそうとする強い気持ちのことでもあります。
「欲望」を持つこと自体は誰にでもあることですし悪いとは言い切れません。
しかし自分勝手に「欲望を満たす」ことは悪であることが多いでしょう。
人に迷惑をかけたり傷つけるような方法で「欲望を満たす」ことは犯罪にも繋がります。
「欲求」と「欲望」の違い
「欲求」と「欲望」はどちらも同じような意味合いであり、似た言葉です。
「欲求」は欲しがり求めることですから、行動に対して使うと覚えておくといいでしょう。
食べること、眠ること、買い物をすること、異性を求めること、これらは全て行動です。
一方で「欲望」ですがこちらは、欲しいと思う心のことを言います。
不足しているものを満たしたいという強い気持ちのことです。
「欲望」そのものは誰にでもあるものですが、それを実際に満たそうとして行動に移してしまえば悪いことや人に迷惑をかけることに繋がる場合もあります。
「欲求」を使った例文と意味を解釈
「欲求」を使った例文とその意味を見ていきます。
「欲求」の例文1
「ご馳走を食べたいという欲求があまりない」
何かを欲しがり求めることを「欲求」と言います。
例文は美味しいものを食べたいとは思わない、食べたがらないという意味になります。
「欲求」の例文2
「欲求不満から常にイライラしている」
自分が欲しいと求めることが手に入らない状態を「欲求不満」と言います。
例文は欲しいと求めることが手に入らないことから、常に精神的に穏やかでないと言っているのです。
「欲望」を使った例文と意味を解釈
「欲望」を使った例文とその意味を見ていきます。
「欲望」の例文1
「自分の欲望だけで生きていて他者に対する思いやりなどない」
「欲望」とは、何かを欲しいと思う心のことです。
例文は自分が欲しいと思うことばかり考えている、そのような気持ちが強く、人のことなど何も考えていないと言っているのです。
「欲望」の例文2
「彼女は、昔からお金に対する欲望が強すぎる」
何か不足を満たそうとする気持ちのことを「欲望」と言います。
例文の場合は、お金が欲しい、お金を使いたいというように、お金に対する執着が強いと言っているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「欲求」と「欲望」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。