「暫定」と「恒久」の違いとは?分かりやすく解釈

「暫定」と「恒久」の違い言葉・カタカナ語・言語

期間や期限などに関して使われる言葉に「暫定」「恒久」があります。

どちらもニュースなどで耳にする機会が多い言葉ですがどのような意味の地がいがあるのでしょうか。

今回は、「暫定」「恒久」ノ違いについて解説します。

「暫定」とは?

「暫定」とは?

「暫定」とは、「正式に決まるまで仮に定めておくこと」という意味の言葉です。

正式に決めるためには手続きや承認が必要ですぐには決められないが空白状態にしておくのには問題がある。

そのようなときに「正式決定するまでの間の緊急的な措置として役割やルールなどを時限的に定めること」「暫定」といいます。

「暫定」「暫」には「しばらく」という意味があります。

「しばらくの間定めておく」のが「暫定」であり、将来的に正式決定されることを前提にそれまでしばらく仮の立場やルールで物事を進めるときなどに用いられる表現です。

基本的には一時的な措置であり正式決定により交代したり廃棄されるのが前提ですが、場合によっては「暫定」で決められたものがそのまま正式決定へと移行することもあります。

空白期間ができるのを避けるための緊急的な措置として採用されることが多く、正式な手順や手続きをふまずに決定されることもよくあります。

「暫定」の使い方

・フライ級暫定王者が決定した。

・新制度に移行するまで暫定措置が取られる。

・新たな大統領が決定するまで国の暫定トップは副大統領が務める。

・発表内容は暫定であり今後変更される可能性があります。

「恒久」とは?

「恒久」とは?

「恒久」とは、「いつまでも変わらずずっと」という意味の言葉です。

期限や終わりを設けることなく「永続的に変わらず続くこと」を意味する言葉です。

改変や快晴など手を加えることも想定されておらず「最初の姿や形のまま長く続くこと」を表しています。

これから先ずっと、という非常に長い時間を表す言葉でありとても強い意味を伴います。

簡単に実現できることではないので軽々しく用いられる表現ではなく強固な決意や態度を示すときにのみ用いられます。

人の努力や意識によって長く続くというニュアンスが込められていること場なので人に関わる物事や考え方などに対して用いられることが多く、自然など人が介在しない状況で長く続くものに対しては「永久」など別の表現が用いられます。

「恒久」の使い方

・恒久の平和を望む。

・有効期限を設けず今後ずっと効力を持ち続けるルールを恒久法と呼ぶ。

・地球環境保護は人類にとって高級の目標である。

・原子の正確性を利用した原子時計はズレることなく恒久に正確な時を刻み続ける。

「暫定」と「恒久」の違い

「暫定」と「恒久」の違い

「暫定」「恒久」の違いは「期限の有無」です。

「暫定」は正式決定がでるまでの一時措置であり、正式決定をもって取りやめとなる時限的なものです。

「恒久」はこれから先ずっとという意味で期限や終わりは定められていません。

仕組みや制度が続く限り無くなることのない無期限の物事を指します。

明確な終わりが想定されているのが「暫定」、終わりが無いのが「暫定」という違いがあります。

まとめ

まとめ

「暫定」「恒久」はやや格式張った言い方ですが意味を知れば難しい表現ではありません。

いろいろな場面で使われる言葉なので正しい意味を覚えておきましょう。