この記事では、「探求」と「探究」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「探求」とは?
「探求」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「探求」は「たんきゅう」と読みます。
「探求」は「物事を探し求めること。
手に入れようとすること」という意味があります。
例えば、人生を賭けて徳川埋蔵金が埋められている場所に行き、手に入れようとする人がいます。
このような人の行動を、「人生を賭けて徳川埋蔵金を探求している人」などという文章にすることができます。
また、古本屋さんで、お目当ての本を探し求めて、手に入れようとする人がいます。
このような場合は、「古本屋で、希少本の所在を探求する」などという文章にできます。
他にも、理想の異性を探し求めて手に入れようとして、根気を逃している人を、「理想の結婚相手の探求がとまらないため、なかなか結婚できない」などと表現できるかもしれません。
このように、物事を探し求め、さらに手に入れようとすることを「探求」と言います。
「探究」とは?
「探究」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「探究」は「たんきゅう」と読みます。
「探究」は「物事の意義や本質などをさぐって、見極めようとすること」という意味があります。
「究極(きゅうきょく)」という言葉にも使われている「究」が使われている言葉のため、軽く探る程度ではなく、極めようとするときに使う言葉になります。
例えば、幸せとは何だろうと思い、自分の幸せを探す旅に出る人がいます。
このような人の様子を「幸せの探求をするため、旅に出る」などと言います。
また、会社などで出された課題に対して、表面的な答えを出すのではなく、意義や本質などを探り、しっかりと理解しようとする様子を「課題を探求する」と言います。
他にも、「真理を探究する」、「宇宙創造の秘密を探究する研究者」などという文章にすることができます。
「探求」と「探究」の違い
「探求」と「探究」の違いを、分かりやすく解説します。
「探求」は「物事を探し求めること。
手に入れようとすること」という意味があります。
一方で、「探究」は「物事の意義や本質などをさぐって、見極めようとすること」という意味があります。
このように「探求」は実在する物などを探して、手に入れることが目的なのに対して、「探究」は、あるテーマを理解したり、解明することを目的としています。
例えば、「幸せの探求」という場合は、自分が幸せになることを目的として探し求めているのに対して、「幸せの探究」という場合は、自分にとって幸せとは何かを理解しようとしているという意味になります。
まとめ
「探求」と「探究」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。