「読む」と「読解」の違いとは?分かりやすく解釈

「読む」と「読解」の違い言葉・カタカナ語・言語

お気に入りの本が見つかると何度も読みたくなります。

その場合、「読む」と言いますか、それとも「読解」と言いますか。

この記事では、「読む」「読解」の違いを分かりやすく説明していきます。

「読む」とは?

「読む」とは?

書かれた文字を一字ずつ声に出して、文字に従って唱えることです。

文字、文章などの表す意味、図形、グラフなど一見無意味な文字の連続などが意味することを判断し理解するとき、他人の心や将来のこと、囲碁や将棋で先の手を考えたり、相手の手筋を察知したりして推測すること、講談やなにわ節を演じる、数字を数えるときにも使われます。

「読解」とは?

「読解」とは?

文章を読み、その内容を的確に理解することです。

「読む」と「読解」の違い

「読む」と「読解」の違い

「読む」「読解」の違いを、分かりやすく解説します。

「読む」「読解」は、両方とも本の文章を理解するという意味がありますが、「読む」の方は他の意味も含んでいて、「読解」は文章を理解するという意味だけで、理解することを強調しています。

「読む」は数字や未来のこと、声を出して文字を発声するときにも使いますが、「読解」は文章だけに使い、客観的かつ正確に理解することです。

「読む」の例文

「読む」の例文

「読む」の例文を紹介していきます。

・『私は小学生の時この本が好きで、図書館に通い何度も読みました』
何度も読んでいて内容を理解していても、子どものときに、自分だけの見方で読み、主観的に理解しているだけならば、「読解」はあまりふさわしくないでしょう。

・『あなたは宝箱の隠し場所が示されているこの暗号が読めますか』
暗号などは理解するという意味があっても文章ではないので、「読解」は使わず、「読む」を使います。

・『彼は空気を読まずに発言するので、あまり関わりたくありません』
空気を読むなど、他人の心情や雰囲気を察することも「読む」を使い、「読解」は適しません。

「読解」の例文

「読解」の例文

「読解」の例文を紹介していきます。

・『私の小学生の息子は国語が得意で、読解力があると言われました』
たとえ子どもでも、国語の試験などでは「読む」だけではなく、指示語は何を示しているかなど、客観的に理解しているか試し、「読解」させます。

・『あなたが読解問題集を買っているところを本屋で見ました』
文章を何度も読み、問題に答える練習を繰り返せば、「読解」する能力を上げられます。

・『彼女は作者の意図が分からず、読解が苦手です』
単語の意味が正確に分からないと、作者がなぜその単語を使ったのかもわからず、読解することも難しくなるでしょう。

まとめ

まとめ

「読む」「読解」は同じ文章を読んで理解するという意味がありますが、その意味を強調しているかどうかが違います。

「読む」は文章だけではなく、多くのものを「読む」と言いますが、「読解」は文章だけで「読む」ことよりも詳しく理解しているという意味になります。

お気に入りの本も「読む」だけではなく、作者の意図や解説、分からない単語などを調べ、「読解」してみると、さらに読書の時間を楽しめて、感性も豊かになるでしょう。