この記事では、「里帰り」と「帰省」の違いを分かりやすく説明していきます。
「里帰り」とは?
「里帰り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「里帰り」は「さとがえり」と読みます。
「里帰り」は「新婦が結婚した後で、初めて実家に帰ること」という意味があります。
現在はこのような風習がある地域とない地域がありますが、かつてはこのような習慣がありました。
次に「里帰り」には「妻や奉公人が実家に帰ること」という意味があります。
かつては結婚して夫の家に入った妻や、奉公人は、めったに実家に帰ることができませんでした。
年に一度か二度の休日などを利用して実家に帰ることを「里帰り」と呼びました。
さらに「里帰り」には、「外国に移住した人が、故国に変えること」という意味があります。
例えば、ブラジルに移住した家族が、久しぶりに帰国するとき、「ブラジル移住した家族が、10年ぶりに里帰りを果たした」などという文章にすることができます。
「帰省」とは?
「帰省」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「帰省」は「きせい」と読みます。
「帰省」は「郷里に帰ること」という意味があります。
例えば、九州から上京して生活をしている人が、ゴールデンウイークに郷里に帰る時、「ゴールデンウイークを利用して、郷里に帰る」などと言います。
また年末年始など、たくさんの人が郷里に帰る時期は、電車や、高速道路などが込み合います。
このような、たくさんの人が郷里に帰り、公共交通機関や道が込み合う様子を「帰省ラッシュ」と呼びます。
さらに「帰省」には「郷里に帰り、父母を見舞うこと」という意味があります。
父親や母親に会うことを主な目的として、実家に帰るようなとき、「帰省」という言葉を使います。
「お盆に帰省して、墓参りをする」などという文章にすることができそうです。
「里帰り」と「帰省」の違い
「里帰り」と「帰省」の違いを、分かりやすく解説します。
「里帰り」には「妻や奉公人が実家に帰ること」という意味があります。
一方「帰省」には、「郷里に帰ること」という意味があります。
このように、「里帰り」という場合は、現在は奉公人がいないため、妻が主語になります。
「里帰り出産」など、妻が実家に帰ることを指す言葉になります。
一方の「帰省」は、特に主語は決まっておらず、独身の人、夫に対しても使われます。
また「里帰り」は「実家に帰る」ことを指すのに対して、「帰省」は「故郷や実家」を指し、適応範囲が広くなっています。
また「帰省」には、「父母を見舞うこと」という意味があり、父母の様子を見たり、先祖を供養するために故郷に帰る行為を指すことがあります。
まとめ
「里帰り」と「帰省」の違いについて見てきました。
「里帰り」は基本的に主語が「妻」で、「帰省」は誰に対しても使える言葉という違いがありました。
このように、2つの言葉の違いを知り、使い分けていきましょう。