この記事では、「会話」と「おしゃべり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会話」とは?
複数人が集まって言葉を交わすことです。
一方的に1人だけが何かを発言することではなく、誰かが発言した内容に対して、別の誰かが返すことを指します。
話しをする場合、問題解決、意見の交換など何らかの目的があって行われることがありますが、「会話」にはどのような目的なのかという意味は含まれていません。
家族で外食をしたときのことで考えてみます。
料理がテーブルに運ばれてきて、それぞれ食事をはじめました。
父が「このハンバーグうまいな」といいます。
それに対して母は「柔らかくて食べやすいね」といいました。
子どもは「僕、これが好き」といいます。
それに対して父は「それはよかった」と喜びました。
このとき、3人がそれぞれ言葉を交わしています。
そして、それぞれの発言にあった内容の言葉を返しています。
一人ひとりが勝手に言葉を発しているのではないのです。
これを「会話」といいます。
「会話」の使い方
複数人が集まって言葉を交わすことを指して使用します。
1人が一方的に話すことには使用しません。
「おしゃべり」とは?
「おしゃべり」には2つの意味があります。
ひとつは、人ととりとめのない話をすること、さまざまな内容のことを気軽に話すことです。
友達と喫茶店でお茶をすることになりました。
そのときに、テレビの内容、今注目している芸能人、仕事のこと、付き合っている人のこと、美容のことなど、さまざまなことを話しました。
問題を解決したいといった、目的があって話しているのではありません。
気軽に楽しく話しをしました。
このような、特に目的がなく、楽しく気軽に話すことを「おしゃべり」といいます。
もう一つの意味は、口数が多いこと、口が軽いことです。
子どもがやたらと母親に話しかけてきます。
母親がしつこく感じるほど、やたらと話をします。
一方的に話しているような状態です。
これを「おしゃべり」といいます。
口が軽いとは、秘密にしておいてもらいたいことを、他の人にすぐに話してしまうさまを指します。
「おしゃべり」の使い方
とりとめのない話をすることや、口数が多いこと、口が軽いことを指して使用します。
「会話」と「おしゃべり」の違い
複数人が話すという意味が似ていますが、ややニュアンスが異なります。
「おしゃべり」はとりとめのない話をすること、気軽に楽しく話しをすることを指します。
「会話」は何かの目的があって行われることがあります。
内容にまとまりがあったり、話しが楽しくない場合もあります。
「会話」の例文
・『会話が弾む』
・『しばらく会話をしていなかった』
・『電話で会話をする』
・『会話が途切れる』
「おしゃべり」の例文
・『おしゃべりをやめて欲しい』
・『友達とおしゃべりを楽しむ』
・『授業中におしゃべりをしないでください』
・『このごろ、友達とおしゃべりする機会がなかった』
まとめ
複数人で話すという意味が似ていますが、2つの言葉のニュアンスはやや異なります。