生活で色々な困難があるとつい口に出してしまうのが「愚痴」や「不満」です。
どうしようもない世界や生活について出てくる感情の言葉として有名ですが、それぞれ意味が異なります。
この記事では、「愚痴」と「不満」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚痴」とは?
「愚痴」とは既に発生してしまった出来事に対してどうしようもないという感情を表す時に使う言葉であり、ほとんどの場合にはネガティブな内容となるのが特徴です。
状況的に自分ではどうしようもない出来事に対して使う言葉でもありますが、自分で改善できるのに努力しない時にも使います。
「愚痴」は言ったところでどうしようもないという感情を嘆くものであり、一回だけではなく複数回ネチネチと発言する人も多く存在します。
「愚痴」はネガティブな感情を外に出すものでありガス抜きのような効果がありますが、それを聞く側はあまりいい感情を持たないことが多いので「愚痴」を漏らす時には注意しましょう。
「愚痴」は現状について嘆くものであり、解決方法を求めるきっかけにはあまりなりません。
ストレス解消となるので色々な人が「愚痴」を流すのですが、現状打破に繋がる可能性は低いのが特徴です。
「不満」とは?
「不満」とは出来事や状態に対して満足しないことを表す言葉です。
また不完全や不足している出来事や状態に対しても使うことが可能です。
「不満」は満足していない心境や状態を表す言葉であり、これを持っているとストレスが溜るために解決手段が必要となります。
「不満」な状態を解決するにはそれを外に発言する「愚痴」という方法もありますが、「不満」の根本的な原因を解決することで解消することも可能です。
「不満」を英語に略したものには「フラストレーション」があり、こちらも日常的によく使う言葉です。
「フラストレーション」は主に欲求が阻害される状態のことを示す言葉であり、心理学の分野でも研究されています。
「愚痴」と「不満」の違い
「愚痴」はどうしようもない世界や生活、状態に対する嘆きであり、これは元となる感情としての「不満」があると発生しやすくなります。
満たされない気持ちや不足している状態が続くと「不満」が溜まり、このストレスを解消するために「愚痴」が発生します。
「不満」は状態でも物事をしっかりと捉えて改善方法を模索する人は、「愚痴」が生まれにくいとされています。
「愚痴」の例文
・『上司から延々と愚痴を聞かされて精神的に辛くなってしまった』
・『彼女からの愚痴は彼氏の特権として我慢しようと思う』
「不満」の例文
・『不満分子を一層するために、特殊部隊が投入された』
・『顧客から不満な点をアンケートで聞いたところ、驚きの結果が出た』
まとめ
人生には色々なトラブルが発生することも多く、それが不十分なものだと感じると「不満」が発生します。
このストレスを解消するために「愚痴」を垂らす人は多いのですが、ネガティブな感情を一方的に投げつけるものとなるので、使いすぎるとコミュニケーションを悪化させてしまいます。