お子さんの工作で粘土を使おうとしたとき、 「軽量粘土」と「紙粘土」があったとしたら、どちらを使えばいいのでしょうか。
この記事では、「軽量粘土」と「紙粘土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軽量粘土」とは?
微小中空球樹脂を混ぜ合わせ、非常に軽い点が軽量粘土の最大の特徴です。
開封直後のものの手触りはまるでマシュマロのようで、柔らかく加工がしやすい粘土です。
自然乾燥で固まりますが、それほど強度はありません。
そのため、成形後は見て楽しむ作品作りに向いています。
もしも、強度が欲しいならば樹脂粘土を混ぜてつくるのがおすすめです。
近年はハンドメイドの小物やアクセサリー作りが流行っていますが、樹脂粘土を混ぜるといいでしょう。
軽量粘土はあまり馴染みがないという人も多いと思いますが、実は100均で入手ができます。
つまり、安くて身近で入手できる粘土なのです。
「紙粘土」とは?
図工の授業で活躍する紙粘土は、誰もが手にしたことのある身近な粘土です。
手は汚れてしまうものの、柔らかくて小さな子供でも扱いやすいために遊ばせても安心です。
原材料であるパルプ、水、糊を混ぜ合わせてできています。
最初は水分を含んでいるために柔らかく、適度に重いのですが、乾燥すると軽くなり、硬くなるという点が特徴です。
紙粘土と同じく子供のころから慣れ親しんでいる油粘土とは、この点が大きく異なります。
乾燥すると軽くなって固まるのが紙粘土。
一方の油粘土は時間が経っても柔らかいままなのです。
そのため、この2つは目的別に使い分けられています。
何度も作り直すことができ、想像力を養いながら無限のチャレンジが可能な油粘土とは対照的に、自分なりに工夫をして完成を目指すために使われるのが紙粘土です。
成形後に削ったり着色したりして、より完成度を高める楽しみ方もあります。
「軽量粘土」と「紙粘土」の違い
「軽量粘土」と「紙粘土」の違いを、分かりやすく解説します。
軽量粘土は、樹脂粘土に微小中空球樹脂という名前の細かな発泡スチロールを混ぜることで容積を大きくした粘土のことです。
とても柔らかいのですが、乾燥後は固まります。
一方の紙粘土は、紙の原料として知られているパルプ、水、糊を混ぜて作られた粘土です。
軽量粘土と異なり、最初は水分が多く含まれているために重量がありますが、乾燥すれば水分の分だけ軽くなります。
まとめ
最近は実に様々な粘土がよりどりみどり。
軽量粘土や紙粘土、油粘土の他に、透明度が高い透明粘土、乾くとカチカチに固まる石粉粘土 (石塑粘土) 、小麦粉を原料としたパンフラワー粘土、天然の木から作られた木質粘土 (木粉粘土) 、コルクから作られたコルク粘土など。
それぞれの特徴をよく知れば、自分が求める思い通りの作品作りが叶います。
しかも、どれも100均やネットショップで手軽に入手できるのですから、なんとも便利。
創作意欲を刺激された人は、取り急ぎ100均で物色するのがおすすめです。