この記事では、「月食」と「満月」の違いを分かりやすく説明していきます。
「月食」とは?
「月食」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「月食」は「げっしょく」と読みます。
「月食」は「月が地球の影の中に入り、月の一部、または全部が暗くなる現象」という意味があります。
並び順でいえば、太陽→地球→月となり、太陽の光によって、地球の影の中に、月が入る現象を意味します。
太陽と地球を結ぶ線の中に、すっぱり月が入ると、地球の影の中に月が隠れて、全部が暗くなります。
この場合を「皆既月食(かいきげっしょく)」と呼びます。
太陽と地球を結ぶ線に一部、月が入っている場合は、月面のいい部分だけが暗くなります。
この現象を「部分月食(ぶぶんげっしょく)」と呼びます。
月の光が消えることで、夜空が暗くなるため、「月食のため、夜道が暗くなり、危険な雰囲気になる」とか、「夜空を見上げて、月食により空が暗くなっていく様子を観察する」などという文章を作ることができます。
「満月」とは?
「満月」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「満月」は「まんげつ」と読みます。
「満月」は「全面が輝いて、丸く見える月」という意味があります。
月と太陽の黄経の差が、180度になった時起こる現象になります。
ちなみに「黄経(こうけい)」は、「黄道座標の緯度」という意味があります。
月は自らが発行しているのではなく、太陽の光を受けて輝きます。
また月は、地球の衛星として地球の周りをまわっているため、地球と月と太陽の位置が、毎日変わっていきます。
その結果、月の太陽の光を受ける部分が変わり、地球から見て、「月の満ち欠け」が変わっていくことになります。
地球から見て、月が太陽の光を前面に受けているように見える時、「満月」になります。
逆に、月の裏側が太陽の光を受けていて、地球からは月の暗い部分しか見えない場合は、「新月(しんげつ)」となります。
月が「満月」から、次の「満月」になるまでは、約29. 5日かかります。
「月食」と「満月」の違い
「月食」と「満月」の違いを、分かりやすく解説します。
「月食」は「月が地球の影の中に入り、月の一部、または全部が暗くなる現象」という意味があります。
一方で「満月」は「全面が輝いて、丸く見える月」という意味があります。
見た目でいえば、全面が輝いて丸く見えている場合は「満月」、月面に地球の影が入ることで、暗くなっていくように見える場合は「月食」となります。
また、「満月」は、地球の影が入っていませんが、「月食」の場合は、地球の影が入るという違いがあります。
このように「月食」と「満月」はまるで違う現象を意味する言葉だということが分かりました。
まとめ
「月食」と「満月」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。