「夫人」と「婦人」の違いとは?分かりやすく解釈

「夫人」と「婦人」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「夫人」「婦人」の違いを分かりやすく説明していきます。

「夫人」とは?

「夫人」とは?

「夫人」【ふじん】とは、夫のいる女性という意味があり、養う夫がいることを言い表す言葉ですが、すでに結婚している女性に対して使いますので、未婚女性には使わない言葉です。

使い方としては、「あなたは礼儀正しいご夫人だ」「あのご夫人は早くに夫を亡くして今は未亡人です」と使い、丁寧なニュアンスを込めて言うときに使われています。

中国では天子の妻である后のことを「ご夫人」と呼んでおり、身分や位の高い男性と結婚しているその「妻」という意味合いもあるように、相手に敬意を払って呼ぶ呼び方でもあります。

「婦人」とは?

「婦人」とは?

「婦人」【ふじん】とは、成人した女性に対して使われる言葉で、20歳以上の人に使う言葉でもあります。

一般常識があり、貯えもそこそこあり、精神的にも自立した人を意味していますし、20代の若い人から中高年の人にまで使われており、性別が女性であることを言い表します。

一般的な使われ方としては、「婦人服」「婦人用の浴場」など、女性が使うものを表すために使い、「婦人科」「婦人会」など女性専門の場所や、集まりだということを伝えるときに使われています。

「夫人」と「婦人」の違い

「夫人」と「婦人」の違い

「夫人」「婦人」の違いを、分かりやすく解説していきます。

結婚している女性だけにしか使われない「夫人」に対して、未婚女性を表すときに使えるのが「婦人」という違いがあり、年相当の女性であれば離婚しても、若い世代の女性であっても「婦人」として呼びます。

敬意を払って既婚者の女性を「夫人」と言いますが、「婦人」は女性が使う物や場所を表すときに使える言葉という違いもあります。

「夫人」の例文

「夫人」の例文

・恵まれない子供のために財産を寄付する財閥の「ご夫人」の行為に感銘する。

・いつも気高い笑顔で笑いかけてくるあの美しい女性は「社長夫人」だ。

人のためにお金を寄付するという行為を見せるご夫人の姿は多くの人を感動させますし、気高い笑顔を見せるのも位の高い旦那の妻であるからでこそ。

やはり社長夫人は違いと称える気持ちを込めて使います。

「婦人」の例文

「婦人」の例文

・婦人科の女医は東大の医学部を出た才女だ。

・近所の婦人がおすすめするおせちは銀座の高級食材を使ったもので味が違う。

大学病院の婦人科の女医は東大の医学部を主席で卒業した才能ある医師だと言い表すとき使う言葉です。

また、近所の主婦も「婦人」となりますが、年上であったり、年配の方であれば「ご婦人」と言い方で失礼のないように表し、このようなことがあったと人に伝えられます。

まとめ

まとめ

結婚してもなお美しい既婚女性に対してその美貌を称える意味も込めて「夫人」と使い、相手をいい気分にさせてご機嫌をうかがい、いい関係を築くときにも使えます。

一方の「婦人」は、どのような見た目のタイプや年齢の女性にでも使えると覚えておくといいでしょう。