「コンセプト」と「理念」の違いとは?分かりやすく解釈

「コンセプト」と「理念」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「コンセプト」「理念」の違いを分かりやすく説明していきます。

「コンセプト」とは?

「コンセプト」とは?

「コンセプト」には2つの意味があります。

ひとつは、概念、観念です。

概念とは、物事のあらまし、個々の物事にみられる一般的性質から作られる意味内容のことです。

観念とは、物事に対する考えのことです。

「コンセプト」のもう一つの意味は、作られた作品や商品に貫かれている、そのものを作る中心となる考え・発想・観点です。

「暮らしを楽しむ」「コンセプト」にしたシャンプーのことで考えてみます。

このシャンプーは、使った人が今よりももっと暮らしを楽しんでもらえるように、という考えを骨格として作られています。

シャンプーは髪や頭皮を洗えればそれでいいと考えている人もいることでしょう。

しかし、中には香りや使い心地を重視している人もいます。

好きな香りのシャンプーを使うと、その時間は少しだけ豊かな気持ちになれます。

また、海、森林、花畑などをイメージした香りなら、その場所に行ったかのような気分に浸れることでしょう。

こういったことでも楽しい気分を味わえます。

このように「楽しむ」ということを中心に製品が作られており、この中心となっているものが「コンセプト」です。

「コンセプト」の使い方

作られた作品や商品の、そのものを形作る考え・発想・観点のことを指して使用されます。

作品・商品について使われる言葉です。

「理念」とは?

「理念」とは?

物事に対する、こうあるべきだという大本の考えのことです。

「子どもたちの未来を守る」という考えを持って製品作りをしている企業があったとします。

子どもたちの未来を守るといっても、できることはさまざまあります。

この企業では、ゴミを減らすためにリサイクルできる素材を使用する、リサイクルされた素材を使用するといった取り組みをしています。

このような取り組みは、「子どもたちの未来を守る」という考えが大本になって行われているものです。

この大本の考えを「理念」といいます。

「理念」の使い方

物事の大本の考えを指して使用する言葉です。

「コンセプト」と「理念」の違い

「コンセプト」と「理念」の違い

「コンセプト」は、作品や商品を形作る中心になる、物事を見たり考えたりする立場、考えを意味します。

「理念」は大本の考えのことです。

物事の基本となるものを意味します。

「コンセプト」の例文

「コンセプト」の例文

・『コンセプトを掲げる』
・『楽しむことをコンセプトにしている』
・『コンセプトがはっきりしている広告』
・『和食に合うをコンセプトにしている』

「理念」の例文

「理念」の例文

・『創業以来変わらない理念』
・『企業の理念を掲げる』
・『理念をはっきりと示す』
・『この理念に多くの人が賛同した』

まとめ

まとめ

2つの言葉は似たような事柄に使用されていますが、ややニュアンスが異なり、一方は作品や商品のそれを形作る発想や観点、もう一方は物事のこうであるべきという考えを意味しています。