「一切」と「全部」の違いとは?分かりやすく解釈

「一切」と「全部」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「一切」「全部」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一切」とは?

「一切」とは?

「一切」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「一切」「いっさい」と読みます。

「一切」「全部。

すべて。

ことごとく」
という意味があります。

例えば、不幸な人生を送ってきた人が、自分の身に起きた不幸な出来事をすべて忘れてやり直そうとするとき、「一切を忘れてやり直す」という文章を作ることができます。

また、会社の忘年会の幹事を任されたとき、案内状の作成や居酒屋の予約、注文などをすべて取り仕切る場合は、「忘年会の一切を取り仕切る」という文章にすることができます。

次に「一切」には「全然。

まったく」
という意味があります。

文章に、打消しの言葉を使い、このような意味を出すことができます。

例えば、子供が進路を決める時、親が全然、干渉しない場合は、「子供の進路に対して、親が一切干渉しない」という文章にできます。

また、まるで情報を知らない場合は、「情報を一切知らない」と言うことができます。

「全部」とは?

「全部」とは?

「全部」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「全部」「ぜんぶ」と読みます。

「全部」「ある物事全て。

全体」
という意味があります。

例えば、友達全員がそろった時、「全部の友達がそろう」と言うことができます。

また、抱えていたタスクをすべて終わらせることができたとき、「仕事が全部終わった」と言えます。

また、何か物事が起こった時、その物事を構成するすべての出来事が、良いわけではないと感じられるとき、「全部が全部良いわけではない」などと、「全部」を二度使った文章にできます。

他にも、ある物事の全体を知っていると伝えたいとき、「全部知っている」と言います。

次に「全部」には「揃いになる書物のすべて」という意味があります。

例えば、ある小説家のシリーズを集める時、「シリーズ作品を全部購入する」などと言うことができます。

「一切」と「全部」の違い

「一切」と「全部」の違い

「一切」「全部」の違いを、分かりやすく解説します。

「一切」「全部。

すべて。

ことごとく」
という意味があります。

「全部」「ある物事全て。

全体」
という意味があります。

「一切」「全部」は、このように、同じ意味がある「同義語」と考えることができます。

ただし、「一切」は否定を伴う言葉と同時に使うことが多く、「一切知らない」「一切食べない」「一切好きではない」などというフレーズで使われることが多くなります。

このように、「一切」「全部」は同じ意味があり、言い換えに使うことができます。

ただし、「一切」は否定語を伴って使うことが多いという特徴があります。

まとめ

まとめ

「一切」「全部」の違いについて見てきました。

2つの言葉は、同じ意味を持つ、同義語であることが分かりました。

ただし「一切」は否定語と一緒に使うケースが多いということを、覚えておくといいのではないでしょうか。