この記事では、「都市」と「町」の違いを分かりやすく説明していきます。
「都市」とは?
日本の地方公共団体の区分で「大都市、中核市及び特例市以外の市をいい、中都市とは、都市のうち人口10万人以上の市をいい、小都市とは、人口10万人未満の市をいう」という定義があります。
言葉としては人が多く集まり、政治・経済・文化の中心になっている所という意味合いもあり、小都市であっても人口が密集しているということは必須条件と言えるでしょう。
都市部という言葉は郊外や田舎よりも都会的、人が多く商業の栄えている土地を指す言葉となっています。
観光による産業が主としている観光都市、商業的機能が中心となって発達した商業都市、中心的な機能が鉄道や道路交通を中心に発達した都市である交通都市などの言葉もあります。
マチュピチュ遺跡を空中都市と呼ぶケースも有り、言葉として広く使われている部分があり、魔法都市など架空のファンタジーの言葉でも都市という人が多く集まるという概念を組み合わせて使うケースがあります。
「町」とは?
市街のくぎり、また、市街地という意味、尺貫法における長さまたは面積の単位という意味合いもあり、さらに近所の家の並び程度の村よりも遥かに小規模な集まりを町ということもありますが、都市と比較して考えた場合、市と村の中間に位置する地方公共団体となります。
5000人以上や8000人以上の村が町になるという定義があり、自治体によって定義が異なります。
市は人口5万人以上という定義があり、都市は市や区であるケースが基本となりますが、複線以上の大きな駅と商業施設があれば都市的と呼ぶことは可能でしょう。
ただし、人口の条件にはあわないため都市と直接呼ばれることはありません。
「都市」と「町」の違い
「都市」は人口10万人未満の市の時点で小都市とされ、それ以上の区分では大都市や中核都市というものもある人口が集中し、政治・経済・文化の中心になっている所という定義があります。
ただし地名における区分で都市はありません。
都市という時点で「市」または「区」であるという基本があります。
「町」は都市と比較して使う場合は人口5万人以下、村よりは人口が多い(5000人~8000人以上)という定義があります。
人口からの定義から考えると小都市よりもかなり少なくなっています。
また、家の複数の集まりを町と呼ぶケースが有りこの場合は非常に小規模な単位と言えます。
都市のほうが言葉として広く使われており、町であっても都市計画という言葉を使うこともあり、観光都市、現代都市などの言葉もあります。
町は面積や長さの単位などでも使われていましたが混同はされていません。
まとめ
都市は人口が集中しており商業が盛んという定義があり人口10万人未満を小都市と呼ぶことから人口5万人以上が条件の市から都市になると言えます。
町は人口5000人以上50000人以下の地方公共団体を指す言葉であり、町の人口集中地を都市的と感じることはあり得るでしょう。