この記事では、「入手先」と「入手元」の違いを分かりやすく説明していきます。
「入手先」とは?
今よりも前の時点で手に入れたところという意味です。
「入手」には、手に入る、手に入れる、自分のものにするという意味があります。
どのような方法で手に入れるのかは、意味に含まれていません。
たとえば、欲しかったゲームを通販で購入して自分のものにする、友達とカードを交換して自分のものにするなどをいいます。
「先」には、ある時点よりも前という意味があります。
時間的なことを指す漢字です。
このことから、「入手先」には今よりも前の時点で手に入れたところという意味があることになります。
AさんがBさんに缶バッジをあげました。
しかし、Bさんはこれをあまりうれしく思っていません。
Cさんが欲しがっていたので、BさんはCさんに缶バッジをあげました。
Cさんからすると「入手先」はBさんです。
もとをたどればAさんのものでしたが、Cさんからして一番近い前の時点はBさんになります。
そのため、CさんからするとBさんが「入手先」です。
「入手先」の使い方
今よりも前の時点で手に入れたところを指して使用します。
「先」という漢字には、時間的に早い方、今の一つ前という意味があり、今から近い時点での時間的に前のところで手に入れた場所を指して、「入手先」を使うことが多いです。
「入手元」とは?
手に入れるというはじまりのところです。
どのような方法で手に入れるのかは、意味に含まれていません。
「元」には、物事のもと、はじめ、はじまりという意味があります。
自分のものにするために、そもそもある物がどこにあったのかという場所があります。
たとえば、AさんがBさんにトレーディングカードをあげました。
Aさんはこのカードをおもちゃ屋で購入しています。
Aさんからすると「入手元」はおもちゃ屋です。
BさんはAさんからもらって自分のものにしたので、BさんからするとAさんが「入手元」ということができます。
しかし、もともとはおもちゃ屋にあったものなので、おもちゃ屋が「入手元」ということもできます。
「入手元」の使い方
手に入れたところを指して使用する言葉です。
もともとそれがどこにあったのか、どこから手に入れたのかを指して使用されます。
「入手先」と「入手元」の違い
どちらの言葉もほぼ同じ意味です。
特に使い分けをせずに、使用されることがあります。
しかし、今よりも近い時点のことには「入手先」が使われる場合があります。
「入手先」の例文
・『入手先を調べる』
・『入手先を教えてください』
・『情報の入手先』
・『入手先は秘密です』
「入手元」の例文
・『レシピの入手元』
・『入手元がわかれば、あとは簡単にそれを手に入れられる』
・『入手元は教えられない』
・『入手元を調べる』
まとめ
どちらの言葉にも、手に入れるところ、自分のものにしたところという意味があります。
大きな違いはなく、同じような使い方がされています。