皆さんは「不審」と「不信」の意味をご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「不審」と「不信」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不審」とは?
「不審」は「ふしん」という読み方になります。
意味は「細かいところまではよく分からないこと」や「分からないこと」、あるいは「はっきりしないこと」「そのようなさま」「疑わしく思うこと」などのことを指しています。
「不信」とは?
「不信」も「ふしん」と読みますが「信じないこと」、あるいは「信用しないこと」という意味を持っている言葉です。
「不審」と「不信」の違い
では、ここで「不審」と「不信」の違いを見て行くことにしましょう。
両方とも「ふしん」という読み方になる言葉ですが、いわゆる同音異義語です。
「不審」とは「疑わしく思うこと」という解釈になり、「不信」は「信用しないこと」や「誠実でないこと」という意味で使われています。
「不審」の例文
では、ここで「不審」の例文を考えてみましょう。
どのような文章があるでしょうか?
・『 アイツは最近、挙動不審だよな。何か怪しい行動をしているんだけど、一体何を考えているんだろう?知変なことを企んでいそうだな』
・『最近、近所で不審火が続いているんだ。警察官が字巡回しているだけど、安心してゆっくり眠ることができないよ。僕らも町内で自警団を作って回ろうかと考えているよ』
「不審」の例文を見て行くと、かなり物騒な印象を覚えてしまいますが、できることならこのようなシチュエーションに出くわしたくないものです。
「不信」の例文
次に「不信」の例文を見て行きましょう。
以下のようなものがあります。
・『20年も経営のトップにいた田中社長が不信任決議で、代表権を失うことになった。これまでよく会社が保たれていたけど、これでやっと会社の体質が変わるね。期待したいと思うよ』
・『課長の行動に多くの部下が不信感を募らせているんだ。午後から外出しているんだけど、彼が何をやっているか誰も知らないんだ。もしかしてヤバいことをやっているような気がするんだ』
「不信」という言葉は「信頼を失う」という意味合いがある言葉ですが、「不信任」や「不信感」という言葉の中で使われていることが分かります。
社会活動の中でも「不信」で語られるような人物は、社会的に信用されない危ない人間として評価されてしまう印象があります。
まとめ
前述の通り、日本語には同じ読み方をする同音異義語がありますが、「ふしん」という読み方になる「不審」と「不信」も例外ではありませんでした。
同じように読むために口に出して使う場合は問題はありませんが、実際に文章として使う場合には、混同してしまいやすい言葉と言ってもいいでしょう。
そのために使われている文字を間違う事の内容に注意しなくてはなりません。
今回の記事を見てしっかりと意味を確認すると同時に文字構成も正しくチェックして理解しておいてください。