この記事では、「いじめ」と「喧嘩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いじめ」とは?
「いじめ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「いじめ」は「苛め」と漢字表記します。
「いじめ」は「肉体的、精神的に自分より弱いものを、暴力や嫌がらせなどにより、苦しめること」という意味があります。
特に、陰湿化した学校内における肉体的、精神的な暴力を指す言葉になります。
また、「いじめ防止対策推進法」によると、児童や生徒に対して、同じ学校に通う他の児童や生徒が、心理的物理的に影響を与える行為のことを指し、そのような行為を受けた児童や生徒が、心身の苦痛を感じている場合、「いじめ」と呼ぶと定義しています。
「いじめっ子」という言葉があり、「弱い子供をいじめて、いばっている子供」という意味があります。
いじめっ子が学校を舞台にして、弱い子供に暴力や嫌がらせをして苦しめている場面を見た場合は、「いじめっ子による、いじめが起こっている」などと言うことができます。
「喧嘩」とは?
「喧嘩」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「喧嘩」は「けんか」と読みます。
「喧嘩」は、「言いあったり、殴り合ったりして争うこと」という意味があります。
例えば、街ですれ違った二人が、肩がぶつかったことで怒りだして、言い合いをしている場合、「街で喧嘩が起こった」などと言うことができます。
また、夫婦がお互いの欠点を言い合いながら争う場面を見た場合は、「夫婦喧嘩が始まった」などと言うことができます。
さらに、血の気が多い人が、目についた人に暴言を吐き、争おうとする場合は、「喧嘩を吹っ掛ける」などと言います。
他にも、口だけで「喧嘩」をする場合は、「口喧嘩」と呼び、「喧嘩」をした二人が、同じくらい悪いと考える、「喧嘩両成敗」という言葉などがあります。
「いじめ」と「喧嘩」の違い
「いじめ」と「喧嘩」の違いを、分かりやすく解説します。
「いじめ」は「肉体的、精神的に自分より弱いものを、暴力や嫌がらせなどにより、苦しめること」という意味があります。
一方、「喧嘩」は、「言いあったり、殴り合ったりして争うこと」という意味があります。
「喧嘩」が、基本的に対等の立場の二人が争うのに対して、「いじめ」は強いものが弱いものに嫌がらせをしたり、苦しめるという違いがあります。
「喧嘩」はフェアであることが多いですが、「いじめ」は常にアンフェアな行為になります。
また「喧嘩」をした両者が、互いを認め合い仲良くなることがあります。
「夫婦喧嘩」の後、より仲良くなる夫婦もいます。
しかし「いじめ」の場合は、いじめっ子といじめられた子供が仲良くなることはありません。
まとめ
「いじめ」と「喧嘩」の違いについて見てきました。
「いじめ」と「喧嘩」がまるで違う意味を持つ言葉だということが分かりました。
2つの言葉の意味の違いを知り、混同しないようにしましょう。