この記事では、「優しい」と「易しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「優しい」とは?
「優しい」の主な意味は4つあります。
1つめは、姿や様子などが上品で美しいです。
「優しい声」のような使い方をします。
この場合、声にとげとげしいところがなく、上品で聞いていて心地よいような美しさがあるさまを意味しています。
2つめは、他人に対して思いやりの気持ちがあり、心がこもっているさまです。
ミスをして落ち込んでいる人がいました。
その人に対して、「お前のせいだ」という人がいる一方、「大丈夫だよ」「今度がんばればいいのだから」など声をかける人もいました。
「優しい」が意味するのは後者のさまです。
3つめは、性質が素直で上品であること、激しいところがなく好ましいことです。
人の性質についてを指しています。
4つめは、悪い影響を与えない、刺激が少ないです。
今、地球への負担が問題になっています。
二酸化炭素を多く排出するものは、地球温暖化を加速させて、地球に悪影響を与えます。
再生可能エネルギーから作った電気で走る車があったとします。
二酸化炭素を排出しないので、地球への悪い影響が少ないです。
この車は「地球に優しい車」といえます。
「優しい」の使い方
他人に対して思いやりがあり、心がこもっているさまの意味では、人の言動に対して使用をします。
悪い影響を与えない、刺激が少ないという意味では、物について使われることが多いです。
「易しい」とは?
「易しい」には3つの意味があります。
1つめは、理解や覚えることが難しくない、複雑なところがなくわかりやすいです。
大人になると一桁の足し算は難しいことなくできるでしょう。
たとえば、5+5=10とすぐに答えを出せるはずです。
このような、何かをしやすいことを意味します。
2つめは、解決や実現が難しくはない、複雑なところがないです。
郵便ポストに手紙を投函して欲しいと頼まれたとします。
郵便ポストまでは歩いて3分ほどです。
まっすぐな道なので、その場所はすぐにわかります。
この道を知っている人なら、難なくできることでしょう。
これは「易しい仕事」といえます。
3つめは用心が足りないこと、準備が整っていないことです。
「易しい」の使い方
複雑なところがない、たやすくできるといった意味で使用をします。
「優しい」と「易しい」の違い
読み方は同じですが意味は異なります。
「優しい」は、思いやりがあるさまや、刺激が少ないことをいいます。
「易しい」はたやすいこと、何かをしやすいことです。
「優しい」の例文
・『優しい言葉をかけてくれた』
・『優しいおばあさんが手を貸してくれた』
・『とっても優しい子なのです』
・『優しい音が聞こえる』
「易しい」の例文
・『易しい問題』
・『難易度は易しいを選択する』
・『易しい解説』
・『易しい言葉で書かれた本』
まとめ
「やさしい」と読み方が同じですが、意味は異なります。