「有する」と「持つ」の違いとは?分かりやすく解釈

「有する」と「持つ」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「有する」「持つ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「有する」とは?

「有する」とは?

有するは「ゆうする」と読み、持つ。

持っている。

所有するを意味します。

「有する」と似ている言葉に「所有」(しょゆう)や「保有」(ほゆう)があります。

「所有」は、自分のものとして持っていること意味します。

一般的に、いろいろなものを持つことを言い、様々なシーンで使用される頻度が高い言葉です。

「保有」「自分のものとして持っていることと」いう「所有」と同じ意味ですが、「持ち続けること」を意味し、一時的ではなく長く持っている状態を表す言葉です。

「有する」は、権利などを「持っている」のあらたまった言い方です。

日常会話で使う頻度は低いという特徴があります。

最近では、「困難を有する」(こんなんをゆうする)という表現を耳にしたり、文章で見る機会が多くなりました。

社会福祉に関わる研修などでも使用されます。

「難しさを持ち合わせている」という意味で、 障害などが原因で、日常生活に問題を抱えている人に対して使われることが多い特徴があります。

「有する」の使い方

「天然資源を有する国である」
「国民は教育を受ける権利を有する」
「集団生活に困難を有する子供のケアについて考えていかなければいけない」

「持つ」とは?

「持つ」とは?

持つは「もつ」と読み、所有する、自分のものにするという意味があります。

「持つ」には他にもたくさんの意味があるのでいくつかの例を紹介します。

・『重たい荷物を持つ』という手にとるという意味
・『ハンカチと財布を持つ』などという身につける、携帯するという意味です。同じ意味で「所持」(しょじ)という表現があります。
・『責任を持つ』という引き受ける負担するの意味
・『悩みを持つ』という心の中にいだく意味
・『夏場でも持つ』という長く状況を保ち続ける意味
・『バイオリニストの素質を持つ』というある性質・状態など有するという意味
「旅行の計画を持つ」という場などを設ける。設定するという意味
などがあります。

「持つ」の使い方(所有に関する意味)

「彼女は、別荘を持っている」
「管理栄養士の資格を持つ」
「所帯を持って今まで以上に仕事を頑張る」

「有する」と「持つ」の違い

「有する」と「持つ」の違い

「有する」「持っている」の改まった言い方です。

決定の権限を持っている、という意味で使用します。

「持つ」は自分のものにするという意味です。

「持っている」「出来事の結果としての状態」を表します。

「持つ」というは、その時に「自分のものになる」状態を意味しますが、「有する」というのは、すでに「持っている」状態を意味します。

まとめ

まとめ

「有する」「持つ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「有する」:「持っている」の改まった言い方
「持つ」:自分のものにするという意味
「持つ」は、その場で自分のものになる意味も含みますが、「有する」は、持っている状態を表しています。

2つの意味の違いを知り、日常生活を豊かにしましょう。