この記事では、「重視」と「尊重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「重視」とは?
重視とは、じゅうしという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、大切であるとかおもんじるといった意味を持っている重の漢字に、見なすとか注意してみるといった意味の視の漢字を組み合わせる事で成立している言葉となっています。
だからこそ重視は、重要な事として注目する、といった意味を表すのです。
ちなみに反対語には、軽視という言葉があります。
「重視」の使い方
重視は、文字通り大切なものとして重く見る事を意味する言葉として使われているのです。
受験生なので勉強を重視する、という使い方であれば、勉強する事を大切な事と見て他の事よりも優先して行う、という意味合いを表す事になります。
他にも、結果を重視する、という使い方であれば過程より結果を重く見て大事にする、という意味合いを表現する事になるのです。
「尊重」とは?
尊重とは、そんちょうという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、敬って大切にするやたっとぶといった意味を有している尊の文字に、大切にするとか軽々しくしない等の意味がある重の文字を加える事で完成した言葉です。
そのため尊重は、価値が高いものや尊いものとして扱う事を表します。
「尊重」の使い方
尊重は、価値が高く重要なものとして扱うという意味合いを表現したい時に使用される言葉です。
例えば、民衆の意見を尊重する、という使い方だと民衆の意見を価値あるものとして大事に扱うといった意味になります。
対戦チームを尊重する、という用い方であれば、対戦チームを敬ったり、重んじるといった意味合いを示す事が可能です。
「重視」と「尊重」の違い
重視と尊重を見比べれば、視と尊という違う文字が使用されている事に気付く事が出来ます。
ですが同じ重の文字を使用しており、表す意味合いにはやや似ている部分もあるため、使い分けの際に迷ってしまう人も珍しくありません。
もっとも重視は、重要なものとして重くみるといった意味を表します。
一方の尊重は、価値があるとか尊いものとして扱うといった意味を表現するのです。
「重視」の例文
・『新監督は実績を重視して選手を起用するタイプの様です』
・『次は決勝戦なので、何よりも勝利という結果を重視します』
「尊重」の例文
・『君はもう少し部下の意見を尊重すべきだ』
・『患者の意思を尊重して、これからの治療方針を決めるべきです』
まとめ
2つの言葉はどちらも、重という同じ文字が使用されています。
ですが視と尊という使用されている文字の明確な違いもあるので、表す意味合いには幾分違う部分があり、そこを把握する事で使用する際に悩む事はなくす事が可能です。
まず重視は、重要なものや事だと考えて注目する、という意味を表す事が出来る言葉となっています。
対する尊重は、尊いものや価値が高いものだと考えて扱うといった意味を示すのです。