この記事では、「負けず嫌い」と「勝気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「負けず嫌い」とは?
他人に負けることを嫌う強い気性であること、またそのさまです。
相手と競うようなときには、その結果がある人は優位な立場になり、別のある人は不利な立場になります。
優位な立場が勝ち、不利な立場が負けです。
対戦ゲームのことで説明をします。
2人で格闘技タイプの対戦ゲームをしました。
お互いに攻撃しあって勝敗を決めます。
その結果、Aさんは勝ち、Bさんは負けました。
Bさんはそれに納得できず、もう一度対戦をしようといいます。
もう一度やった結果、またAさんが勝って、Bさんが負けました。
この結果にも納得できないBさんは、また対戦をしようといいます。
そして、その結果もAさんが勝ち、Bさんが負けです。
何度やってもBさんが負けているので、Bさんの方が弱かったといえるでしょう。
しかし、Bさんはこの結果に納得できず、このまま終わらせるのは嫌だと思っています。
自分が勝たないと嫌なのです。
このような性質を意味する言葉です。
「負けず嫌い」の使い方
他人に負けることを嫌う強い気性やそのさまを指して使用します。
競技のように順位が決められて明らかに勝敗がわかるものだけでなく、出世や待遇など順位が決められるものではない事柄にも使用されます。
「勝気」とは?
人よりも劣った立場になるまいとする強い気性であること、またそのさまです。
サッカーの試合で説明をします。
プロの選手なら、どの試合も勝つ気持ちで臨むことでしょう。
しかし、選手も人間なのでメンタル面は日々変化をします。
たまたま調子が悪かったりすると、気が弱くなってしまうことでしょう。
また、絶対にこの試合には負けられないと意気込んでいることもあります。
この言葉が意味するのは後者のさまです。
絶対に負けない、勝ってやる、そのような気が強いさまを意味します。
負けたくないという気持ちはありますが、負けることを嫌っているのではありません。
「勝気」の使い方
負けまいとする強い気性を指して使用する言葉です。
「負けず嫌い」と「勝気」の違い
2つの言葉は勝敗と関係があるものですが、意味合いが異なります。
「負けず嫌い」は負けることを嫌うことです。
負けに対して嫌だという気持ちを持っていることや、そのようなさまを意味します。
「勝気」は負けないぞという強い気性のことです。
負けることを嫌っているという意味ではありません。
「負けず嫌い」の例文
・『負けず嫌いな弟』
・『負けず嫌いな猫』
・『負けず嫌いだから頑張ってこれた』
・『あいつは負けず嫌いだ』
「勝気」の例文
・『勝気であるさまがうかがえる』
・『勝気な人を演じる』
・『勝気そうな少女』
・『勝気なところをみせる』
まとめ
勝敗に関係する言葉ですが意味は異なり、一方は人より不利な立場になることを嫌う性質、もう一方は負けまいとする気性を意味しています。