「仏様」と「神様」の違いとは?分かりやすく解釈

「仏様」と「神様」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「仏様」「神様」の違いを分かりやすく説明していきます。

「仏様」とは?

「仏様」とは?

「仏様」は仏教特有の存在であり、悟りを開いた人のことを指します。

人はあらゆる事に悩み、束縛されていますが、真理を会得することでその悩みや束縛から解消されると言うのが仏教で言う所の悟りです。

その悟りにもかなり多くの位階、段階があり、その中で最上級の悟りを仏覚、あるいはそれより上がないので無上覚と言います。

その仏覚、無上覚へと至り、全宇宙の真理を会得し、全ての人が真に幸福を得る術を知ることができた人が「仏様」です。

本来の仏教は開祖である仏陀、所謂お釈迦様が、人々を苦しみから救い出してくれる超常的な神を認めておらず、人々が悟りを開き、自ら苦しみから抜け出す必要があるという思想を持っていました。

なので、「仏様」も悟りを開いたという点で常人と一線を画する存在ではありますが超常的存在ではなく、元々は人間です。

「神様」とは?

「神様」とは?

「神様」は宗教や信仰において畏れ敬い、崇拝される超常的存在の総称です。

「神様」の存在を疑問視、あるいは否定する一部の宗教は例外ですし、宗教によっては他宗教の「神様」を認めない事も多いですが、どのような宗教であっても日本語では「神様」「神様」と呼ばれます。

「神様」は元から超常的存在として生まれ落ちたり発生したという神話を持つ方々が多いです。

ですが元々は人だったものの、その功績を神々に称えられたり、多くの人々がその人に祈りを捧げていたため、死後に神々の仲間として数えられるようになったり、名のあるお方が亡くなった後の怨念で祟りが続いたため、怒りを鎮めるために神として崇め奉ったケースもあります。

また「神様」にも人から助けを求められる良い「神様」も、なにもしない事を求められる人にとって悪い「神様」もいますが、善悪に関わらず「神様」です。

「仏様」と「神様」の違い

「仏様」と「神様」の違い

「仏様」「神様」の違いを、分かりやすく解説します。

「仏様」は仏教において崇敬される、最上位の悟りを開いた人達です。

「神様」は世界中のあらゆる宗教で崇拝あるいは畏怖される超常的存在を指します。

「仏様」は全員が元々は宗教的区別としてはただの人間です。

「神様」は最初から超常的存在として生まれた存在もいれば、元々は人間で後に神となった存在もいます。

また「仏様」は魔の誘惑を打ち払い悟りを開いたので全員が善性の存在です。

しかし「神様」の中には人を助ける善性の存在もいれば、人を苦しめる悪性の存在もいます。

まとめ

まとめ

日本では神仏習合の文化があるので「仏様」「神様」を同じように扱っていますが、実際にはどんな宗教で信仰されるものかというところからして別物です。

現代で人が「神様」になるのは無理がありますが、悟りを開くことができれば「仏様」になれる可能性はあり、経験な仏教徒はそのために今も努力と修行を続けています。