「減圧鍋」と「圧力鍋」の違いとは?分かりやすく解釈

「減圧鍋」と「圧力鍋」の違い言葉・カタカナ語・言語

「減圧鍋」「圧力鍋」は、どちらも気圧を利用した調理道具ですが、調理原理や適している料理などが異なります。

両者の詳細な意味や使い方を知って、料理に関する知識を深めましょう。

この記事では、「減圧鍋」「圧力鍋」の違いを分かりやすく説明していきます。

「減圧鍋」とは?

「減圧鍋」とは?

「減圧鍋」は文字通り「気圧を減らす鍋」のことで、鍋の中の気圧や温度を低く保って料理するアイテムです。

「減圧鍋」に食材や調味料を入れて沸騰させると蓋に付いている弁から水蒸気が放出される構造になっており、消火することで鍋内の圧力が低下して真空に近い状態となり、食材に味が染み込みやすくなります。

点火時間が少ない点や消化したあとに放置できる点が省エネや手間なし料理に適しているといわれています。

「圧力鍋」とは?

「圧力鍋」とは?

「圧力鍋」「圧力を加える鍋」のことで、鍋の中の気圧や温度を高く保って料理するアイテムです。

「圧力鍋」に材料を入れて加熱すると圧力がかかり、鍋内の温度も100℃以上に上がります。

鍋の中を高圧と高温の状態にキープすることで、硬い食材が通常の鍋よりも短い時間で料理できるというメリットがあります。

「減圧鍋」と「圧力鍋」の違い

「減圧鍋」と「圧力鍋」の違い

「減圧鍋」「圧力鍋」の違いは、「調理する原理」「適した料理」「取り扱い方法」などにあります。

「減圧鍋」「気圧や温度を下げる調理器具」で、煮込み料理全般や炊飯などに活用でき、調理できない食材は特にないといわれています。

一方「圧力鍋」「気圧や温度を上げる調理器具」のことで、ブロック肉など硬い食材を煮込む際に適しているものの、安全上の問題で膨張する素材や大量の油などを使った調理は禁止されています。

「取り扱い方法」については、「減圧鍋」が放置時間を厳密に守らなくても差し支えないのに対し、「圧力鍋」は圧力が下がり切るのを待つ必要があります。

次に、「減圧鍋」「圧力鍋」の違いを分かりやすく解説します。

「減圧鍋」の例文

「減圧鍋」の例文

「減圧鍋」は気圧や温度を低くキープして調理する鍋を指し、その見た目は通常の鍋とほとんど同じです。

蓋が透明のため、料理の進捗状況がチェックできるという特徴もあります。

・『減圧鍋は低い沸点で煮るため食材の荷崩れが起こりにくい』
・『忙しくて料理の時間が取れないので減圧鍋を使ってみようと思う』
・『減圧鍋は放置できる点が魅力だが、梅雨や夏は食材が痛みやすいので注意が必要だ』
・『減圧鍋で作ったカレーが家族に好評だった』

「圧力鍋」の例文

「圧力鍋」の例文

「圧力鍋」は気圧や温度を高くキープして調理する鍋を指し、通常の鍋より重量感があるのが特徴です。

蓋が透明ではないため、料理の進捗状況を目でチェックできないという側面があります。

・『圧力鍋には、おもりタイプとスプリングタイプの2種類があります』
・『アルミ製の圧力鍋は熱伝導率が高いためさらに時短につながる』
・『圧力鍋で魚を調理すると骨まで柔らかく煮込める』
・『圧力鍋を使うと豚の角煮が15分から25分程度で調理できる』

まとめ

まとめ

「減圧鍋」「圧力鍋」は原理や取り扱い方法などが異なるものの、食材をより美味しく調理できるという点は共通しています。

二つの持ち味を理解することで、食材やライフスタイルに適した使い方ができるようになるでしょう。

ぜひ参考にして料理に活用してください。