「パラダイム」と「イデオロギー」の違いとは?分かりやすく解釈

「パラダイム」と「イデオロギー」の違い言葉・カタカナ語・言語

皆さんは「パラダイム」「イデオロギー」という言葉の意味をご存知でしょうか? そこでこの記事では、「パラダイム」「イデオロギー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「パラダイム」とは?

「パラダイム」とは?

「パラダイム」「ある特定の時代や分野においての支配的な考え方となる物の見方や捉え方のこと」を指しています。

「科学・思想・産業・経済などのあらゆる分野」で使われています。

主に使われているのは、科学分野では天動説・地動説などを意味しています。

「イデオロギー」とは?

「イデオロギー」とは?

「イデオロギー」「人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系」「観念形態」「政治思想」「社会思想」などのことを指している言葉です。

「パラダイム」と「イデオロギー」の違い

「パラダイム」と「イデオロギー」の違い

ではここで「パラダイム」「イデオロギー」の違いを見ていくことにしましょう。

日常生活の中ではあまり使う言葉ではありませんが、「イデオロギー」「人間の行動を制限するような考え方」のニュアンスを含んでいます。

一方の「パラダイム」には「対象となる年代ごとの考え方」を指すことが含まれており、この点が相違点と言ってもいいでしょう。

「イデオロギー」「パラダイム」とも「人の行動心理や考え方」などを指している言葉ではあるものの、年代が大きく影響したり、左右されていないかで使い分けの判断となるのです。

「パラダイム」の例文

「パラダイム」の例文

では、ここで「パラダイム」の例文を考えてみることにしましょう。

どのような文章があるでしょうか? ・『これまでの大量消費だった社会のパラダイムを大きく転換して持続可能な社会を実現させないと、これからの未来を展望することが難しい時代に入ってきたのだ。まさに現代はそんな時代だと言っていいだろう』
・『あの忌まわしい敗戦によって我が国が軍国主義からのパラダイムシフトを体験していくことになったのです。しかし、その結果、平和な時代を迎えることができている』

「イデオロギー」の例文

「イデオロギー」の例文

次に「イデオロギー」の例文を考えてみることにしましょう。

・『お互いにイデオロギー観をぶつけ合って議論することは決して悪いことではないと思う。しかし、他者の考えをある程度、認めることも必要ではないだろうか?その結果、大きく進化していくのだから』

・『最近はネットでさまざなことが述べられるようになったが、新聞やテレビのニュース番組などを見ていると、かつてのイデオロギーの観点でが、公平さが失われているように思えてなりません。本当にこれでいいのでしょうか?』

まとめ

まとめ

これまで「イデオロギー」「パラダイム」の意味と違いを説明してきました。

この2つの言葉は普段、私たちの生活の中で使うことがほとんどない言葉だけに、その意味を調べる機会がなかったのではないでしょうか?

しかし、社会の情勢を知る上では外すことができないキーワードの1つと言っても過言ではありません。

そのためにしっかりと意味を理解しておきたいものです。