この記事では、「ペシミズム」と「ニヒリズム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペシミズム」とは?
「ペシミズム」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ペシミズム」は「pessimism」と英語表記します。
「ペシミズム」は「厭世観。
厭世主義。
悲観論」という意味があります。
「厭世観(えんせいかん)」には、「この世では幸福や満足を得られず、積極的な価値を認められないとする人生観」という意味や、「物事の成り行きを悪い方向にばかり考える傾向」という意味があります。
何かが起こった時、悪い成り行きばかり予想して、暗い気持ちになる人がいますが、このような人を「ペシミズムの持ち主」と言います。
例えば、雨が降った時に、外に出れば濡れるし、湿気が多くて髪形崩れるから、家でじっとしていようと暗い気持ちになる人は「ペシミズムを持つ人」となります。
「ペシミズム」の反対語は「オプチミズム」で「楽天主義。
楽観主義」という意味があります。
雨が降った時、草木が喜ぶと思えて嬉しくなり、お気に入りの傘を使えることが楽しみで外に飛び出す人は「オプチミズムの持ち主」かもしれません。
「ニヒリズム」とは?
「ニヒリズム」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ニヒリズム」は「nihilism」と漢字表記します。
「ニヒリズム」は「すべての事象の根底に虚無を見出して、何事も存在せず、認識もできない」という意味があり、「虚無主義(きょむしゅぎ)」と呼ばれます。
次に、「ニヒリズム」には「既存の価値体系や権威をすべて否定する思想や態度」という意味があります。
あらゆる宗教的、道徳的、政治的県になどを否定する立場となっています。
有名な哲学者の「ニーチェ」はこの立場を取っているとされています。
ニーチェは自分を含めたすべての存在が無価値で、偽りだとし、そのことを前向きにとらえて、一瞬ごとを懸命に生きることで生を肯定するという考え、「能動的ニヒリズム」の持ち主でした。
「ニヒリズム」を持つ人のことを「ニヒリスト」と呼びます。
「ニーチェはニヒリストだった」などと言うことができます。
「ペシミズム」と「ニヒリズム」の違い
「ペシミズム」と「ニヒリズム」の違いを、分かりやすく解説します。
「ペシミズム」は「厭世観。
厭世主義。
悲観論」という意味があります。
一方、「ニヒリズム」は「すべての事象の根底に虚無を見出して、何事も存在せず、認識もできない」という意味があります。
「ペシミズム」が何事につけて悲観的で、世の中は嫌なもので悲惨なものだというのに対して、「ニヒリズム」は、世の中に存在するものは虚無であると言います。
またニーチェの能動的ニヒリズムでは、「だからこそ積極的に、一瞬一瞬を大切にしよう」という考えが含まれています。
終始ネガティブなのが「ペシミズム」で、結果的にポジティブな考えを持てるのが「ニヒリズム」という違いがあることが分かります。
まとめ
「ペシミズム」と「ニヒリズム」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
今後は、混同せずに済むようになりそうです。