この記事では、「アシカ」と「オットセイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アシカ」とは?
「アシカ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アシカ」は「海驢」と漢字表記します。
「アシカ」は鰭脚類(ききゃくるい)アシカ科の海生動物です。
日本でいう「アシカ」という場合は、基本的に「ニホンアシカ」を指すことが多く、現在は絶滅したと見られています。
またアシカ科アシカ属の総称という意味で使われることがあり、この場合は、ニホンアシカとカリフォルニアアシカ、ガラパゴスアシカの3種類になります。
ただし「アシカ」をアシカ科アシカ亜目の総称とした場合は、オタリアとトドを含むことになります。
さらに、「アシカ」をアシカ科の総称とすると、「オットセイ」も加わることになります。
ちなみに、水族館や動物園で「アシカショー」を見ることができますが、この場合の「アシカ」は、カリフォルニアアシカのことを指します。
「オットセイ」とは?
「オットセイ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「オットセイ」は「海狗」と漢字表記します。
「オットセイ」は、鰭脚類(ききゃくるい)アシカ科の中の、キタオットセイ属と、ミナミオットセイ属の総称となります。
キタオットセイは、北太平洋に生息し、ミナミオットセイはアフリカやオーストラリアなどに生息します。
一匹のオスが、複数のメスと暮らす「ハーレム」と呼ばれるコロニーを形成します。
ハーレムを作れないオスは、オス同士でまとまって生活を行います。
「アシカ」に比べると、若干小ぶりな体つきで、ビロード状の体毛が生えているという特徴があります。
つやつやとした印象がある「オットセイ」の体毛は、やわらかく暖かく防寒性などに優れています。
食性としては、魚やタコ、エビなどを食べます。
「オットセイ」という名前はアイヌ語の「オンネカムイ」という「老大な神」を意味する言葉が由来とされています。
「アシカ」のように芸をする賢い動物で、水族館などでショーを見ることができます。
「アシカ」と「オットセイ」の違い
「アシカ」と「オットセイ」の違いを、分かりやすく解説します。
「アシカ」と「オットセイ」は、「アシカ科」の仲間で、海で暮らし、ハーレムを作るなど、似た点をたくさん持っています。
ただし、「オットセイ」は「アシカ」よりも、一回り体が小さく、「オットセイ」は耳たぶがあるため、耳が目立ちやすいという違いがあります。
また、「アシカ」の後ろひれは不揃いなのに対して、「オットセイ」の後ろひれはそろっているという違いがあります。
水族館のショーを見たときは、後ろひれの形に注目をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「アシカ」と「オットセイ」の違いについて見てきました。
2種類の動物はとても似ていて、見分けがつきにくくなっています。
しかし、耳や後ろひれなどのわずかな違いを知ることで、見分けられるようになりそうです。