この記事では、「九官鳥」と「カラス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「九官鳥」とは?
「九官鳥」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「九官鳥」は「きゅうかんちょう」と読みます。
「九官鳥」は鳥綱スズメ目ムクドリ科キュウカンチョウ属の鳥のことを言います。
インドやインドネシア、ネパールなど、東南アジアの森林を中心に生息しています。
雑食性で、昆虫などを食べます全長は30cmから40cm程度で、黒い羽根で全身が覆われており、くちばしはオレンジ色で、目の下から後頭部にかけて、黄色い耳垂れがあるという特徴があります。
ペットとして飼育されることがあり、日本でも飼育されています。
神経質な性格のため、驚いて暴れないよう、ある程度の高さにケージを設置し、さらにケージの材質を竹やプラスチックにして、暴れたときに怪我をしないようにします。
声を発することができ、人や動物の鳴きまねがとても上手だという特徴があります。
「カラス」とは?
「カラス」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「カラス」は「烏」や「鴉」と漢字表記します。
「カラス」は、カラス科の鳥類で、ユーラシア大陸、東アジアや南アジアなどに生息します。
日本で見られる「カラス」は「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類で、全身が真っ黒な羽根で覆われています。
鳥類の中でも、知能が最も高いとされ、自分では割れない固いクルミを、道路において、自動車に轢かせて割るという行動が、全国各地で見られます。
水道の蛇口をひねり、水を飲む「カラス」の姿も目撃されています。
また「カラス」は高い社会性を持っているとされています。
遊技行動が見られるという特徴もあり、若いカラスが電線にぶら下がって遊ぶ姿などを見ることができます。
雑食性で、昆虫やほかの鳥類の卵、ヒナ、爬虫類なども食べます。
都市部では生ごみをついばみ、社会的な問題になっています。
樹上に巣をつくり、春から夏にかけて繁殖期を迎えます。
一夫一妻制で、協力して子育てを行います。
「九官鳥」と「カラス」の違い
「九官鳥」と「カラス」の違いを、分かりやすく解説します。
「九官鳥」と「カラス」は、黒い羽根が特徴的だという共通点があります。
ただし、「九官鳥」はくちばしがオレンジで、黄色い耳垂れがあるのに対して、「カラス」はくちばしも黒くなっています。
また「九官鳥」は、人間のような言葉を話したり、鳴きまねをするという特徴があります。
一方の「カラス」は、遊技行動を見せたり、水道の蛇口をひねるような賢さを見せるという特徴があります。
まとめ
「九官鳥」と「カラス」の違いについて見てきました。
どちらも黒くて同じくらいの大きさの鳥という共通点があります。
しかし、「九官鳥」は声真似が上手で、「カラス」はクルミを車に轢かせて殻を割るような、賢さを持つという違いがあります。
くちばしの色の違いでも、見分けることができるでしょう。