皆さんは「無用」と「無能」がどのような意味を持つ言葉かご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「無用」と「無能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無用」とは?
「無用」は「むよう」という読み方をする言葉ですが、意味は「使い道のないこと」「役に立たないこと」、あるいは「そのようなさま」「無益」などのことを指しています。
「無能」とは?
「無能」は「むのう」という読み方になります。
言葉の意味としては、「能力や才能がないこと」や「役に立たないこと」、あるいは 「その人やそのようなさま」とといったことを指しています。
「無用」と「無能」の違い
では、ここで「無用」と「無能」の違いを見て行きましょう。
どのような違いが見られるでしょうか? 「無用」には以下のような解釈があります。
「他に使い道がないこと」ということで「何の利益も生み出さないもののこと」、「必要ないこと」という解釈で「あるものが全く必要ではない」という意味、「用事がないこと」ということから「目的も用件もないこと、そして、「やってはいけないこと」などのことを言っています。
一方の「無能」は「何の長所や能力もないこと」「仕事や日常生活に役立つ力量が全くない」「役に立たないこと」「その場にいても何も貢献しない人のこと」「全く力量がない」などと解釈することができるのです。
「無用」の例文
では、ここで「無用」の例文を見て行きましょう。
具体的には以下のようなものがあります。
・『どうしてあいつは余計なことばかりするだろうな。本当に無用なことをやっているからな。おかげでこちらが考えていることが全く進まず、いわば邪魔をされているだけなんだ。もうあいつをこの仕事から外したいよ』
・『もう、このアプリは無用だよ。処理スピードは遅いし、これから新しい仕事の仕組みにはマッチしていないしね。むしろ作業効率をアップさせるために阻害要因になりかねない。だから全く設計思想の違う新しいアプリの導入を検討する必要があるな』
「無能」の例文
続いて、「無能」の例文を見て行きましょう。
使い方としては以下のようなものが挙げられます。
・『君は今まで一体何をやっていたんだ。あれだけ時間を費やして全く成果が出ていない。ウチの部署には無能は社員は不要なんだ。このままだと給料泥棒としか言いようがないからな。来月も売上がなかったらクビだと思え』 ・『田中課長はすごく能力の高い人で信頼できる人と思っていたんだけど、この課の責任者になってから雰囲気が悪くなるし、課のコミュニケーションが取れなくなってギクシャクしてきたよな。マジに無能な上司だわ。やってられない』
まとめ
ここまで「無用」と「無能」の意味と違いを説明してきました。
この2つの言葉は仕事上でよく耳にする言葉かもしれません。
どのようなケースで使われるかしっかりと意味を理解して正しく使うことができるようにしておきましょう。