「気が抜ける」と「気を落とす」の違いとは?分かりやすく解釈

「気が抜ける」と「気を落とす」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「気が抜ける」「気を落とす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気が抜ける」とは?

「気が抜ける」とは?

「気が抜ける」には2つの意味があります。

ひとつは、気持ちの充実感がなくなる、物事をしようという気持ちがなくなるです。

試験勉強のことで考えてみます。

大学受験に向けて、今は一生懸命に勉強をしています。

毎日休むことなく、夜まで勉強をしています。

大変ではありますが、受験に合格するためです。

そして、試験がやっと終わりました。

受験結果は合格です。

今まで気を張りつめて勉強をしていましたが、もうその必要はありません。

これまでは目標に向けて充実した気持ちを持っていましたが、今は特に目標がないのでその気持ちはありません。

ふっと力がなくなった状態です。

このときのさまを意味します。

もう一つの意味は、飲み物などの味わいや香りがなくなるです。

炭酸飲料は、炭酸のシュワシュワした感じがあるからおいしいです。

開封後時間が経つとシュワシュワした感じはなくなってしまい、あまりおいしくありません。

このおいしくなくなった状態を意味します。

「気が抜ける」の使い方

気持ちの面では、充実した感じがなくなる、何かをしようという気持ちがなくなるという意味で使用をします。

飲み物については、味や香りがなくなるという意味で使用をします。

「気を落とす」とは?

「気を落とす」とは?

物事が自分の思う通りにはならず元気をなくす、落胆するという意味です。

ピアノのコンクールのことで説明をします。

ある人がピアノのコンクールに出場をすることになりました。

出場するからには賞をとりたいです。

全国各地から優れた人たちが選ばれて参加をするので、賞をもらうためには練習をたくさんして、腕を磨く必要があります。

そのため、毎日毎日休まずに練習をしていました。

コンクール当日、これだけ練習をしてきたのだから賞をもらえるだろうという気持ちで臨みました。

しかし、結果は残念なものです。

自信があっただけに、その落ち込みようはひどいものでした。

すっかり元気をなくしてしまったのです。

このようなさまを意味します。

「気を落とす」の使い方

思うようにならず元気をなくすという意味で使用をします。

お腹が空いて元気をなくす、疲れていて元気をなくすといったことには使用しません。

「気が抜ける」と「気を落とす」の違い

「気が抜ける」と「気を落とす」の違い

どちらもエネルギーの源の「気」に関係する言葉ですが、意味は異なります。

「気が抜ける」は充実した感じがなくなることです。

また、飲み物などの味や香りがなくなる意味もあります。

「気を落とす」は元気がなくなることです。

「気が抜ける」の例文

「気が抜ける」の例文

・『急に気が抜ける』
・『少しの間気が抜ける』

「気を落とす」の例文

「気を落とす」の例文

・『そんなに気を落とすことはないよ』
・『気を落とす暇なんてなかった』

まとめ

まとめ

「気」に関係する2つの言葉ですが意味は異なり、一方は充実した感じがなくなること、もう一方は元気がなくなることを意味します。