この記事では、「修繕」と「修理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修繕」とは?
もともとは正常だったものが、壊れたり、傷んだりしてしまった場合、それに手を加えて直して、もとのような正常な状態にすることです。
衣類・車・器具・建物などに手を加えて直すことで、それが簡単にできる場合を主にいいます。
大きな台風がきて、屋根の瓦が数枚壊れてしまいました。
放置していると雨漏りをする心配があります。
これは、屋根のもともとの状態が壊れて、悪い状態になっているといえます。
修理業者に依頼をして、屋根の瓦をもとの状態にしてもらいました。
これで、雨漏りの心配がありません。
もとのような正常な状態になったのです。
このことを「屋根を修繕する」といいます。
今度は衣服のことで説明をします。
気に入っているジーンズが長年履いていたことで破けてしまいました。
もう捨てようかとも思ったのですが、気に入っているのでまだ履きたいです。
そこで、切れた部分を縫ってみました。
これで、もとのような状態になり、以前のように履くことができます。
これを「ジーンズを修繕する」といいます。
「修繕」の使い方
壊れたり、傷んだりしたものに、手を加えて直すという意味で使用をします。
衣類・車・器具・建物などについて、直すのが簡単な場合をいいます。
「修理」とは?
もともとは正常だったものが、壊れたり、傷んだりしてしまった場合、それに手を加えてもとのような正常な状態に直すことです。
特に部品を交換する、部品を調整するなど、やや複雑なことをして直す場合をいいます。
時計は精密な器械なので、壊れてしまったものを自分でもとの状態にするのは難しいです。
そのため、時計屋さんに持っていくことが一般的です。
時計屋さんでは、部品の交換や調整を行ってくれます。
それによって、もとのように動くようになります。
これを「時計の修理」といいます。
スマホを落として画面が割れ、起動しなくなってしまいました。
修理屋さんに持って行くと、もとの状態に戻せるというのでお願いをしました。
修理屋さんでは部品を交換したり、調整をしたりしてくれます。
これによって、もとのように起動するようになります。
これを「スマホの修理」といいます。
「修理」の使い方
壊れたり、傷んだりしたものを、もとの正常な状態にすることを指して使用します。
部品を交換したり、調整したりなど、複雑なことをする場合に使うことが多いです。
「修繕」と「修理」の違い
正常ではなくなったものに手を加えて、正常な状態にするという意味が同じです。
「修繕」は簡単な作業、「修理」は複雑な作業について使う場合が多いです。
「修繕」の例文
・『家の修繕を依頼する』
・『歩道を修繕する』
・『修繕完了までしばらく待ってください』
・『列車を修繕する』
「修理」の例文
・『車を修理に出す』
・『修理費はこれくらいです』
・『楽器の修理』
・『自分で修理する』
まとめ
正常ではなくなったものを、もとの正常な状態にするという意味が同じですが、使い方に違いがあります。