「茶化す」と「冷やかす」の違いとは?分かりやすく解釈

「茶化す」と「冷やかす」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「茶化す」「冷やかす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「茶化す」とは?

「茶化す」とは?

「茶化す」「ちゃかす」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「真面目な話を冗談に様に受け流してしまうこと」という意味で、真剣な話をしているのにふざけた態度を取ることです。

2つ目は「相手をまんまとだます」という意味で、軽い言動で相手をその気にさせて、自分の企みにはめることです。

上記に共通するのは「冗談めいている」というイ意味です。

「茶化す」の語源は、「お茶する」という意味から来ています。

江戸時代に、庶民の生活が豊かになり、暇ができると人々が集まってお茶を飲みながら冗談を交えて楽しい会話する習慣ができました。

「ちょっとお茶しようか」「冗談話しようか」という意味に変化して使われる様になったのです。

「茶化す」の使い方

「茶化す」「真面目な話を冗談に様に受け流してしまうこと」「相手をまんまとだます」という意味で使われます。

動詞として「茶化す・茶化した」と使われたり、副詞として「茶化して叱られた」などと使われたり、名詞として「茶化しが入る」などと使われます。

基本的に、真面目な話を冗談の様に聞き流す態度を取ることに使われる言葉です。

「冷やかす」とは?

「冷やかす」とは?

「冷やかす」「ひやかす」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「相手が困ったり、恥ずかしいと思う様な言葉でからかうこと」という意味で、相手が困惑する様なことを言うことです。

2つ目は「熱を持っているものの温度を下げること」という意味で、水に浸けたり風に当てたりして熱を飛ばすことです。

3つ目は「買うつもりもないのに商品を見て、店員に説明させる」という意味で、お店や露店などで、買うつもりがないのに商品に興味を示すことです。

4つ目は「遊郭で、遊女を見て回るだけのこと」という元の意味です。

上記に共通するのは「暇をつぶす」という意味です。

「冷やかす」の由来は、江戸時代に紙すき職人が、原料を水で冷やす間吉原に行き、見物するだけで利用せずに帰ってきたことから来ています。

「冷やかす」の使い方

「冷やかす」「相手が困ったり、恥ずかしいと思う様な言葉でからかうこと」「熱を持っているものの温度を下げること」「買うつもりもないのに商品を見て、店員に説明させる」「遊郭で、遊女を見て回るだけのこと」という意味で使われます。

動詞として「冷やかす・冷やかした」と使われたり、副詞として「冷やかしてからかう」などと使われたり、名詞として「単なる冷やかし」などと使われたりします。

基本的に、熱いものの温度を下げることや、転じて暇つぶしに雑談することに使われる言葉です。

「茶化す」と「冷やかす」の違い

「茶化す」と「冷やかす」の違い

「茶化す」「真面目な話を冗談の様に聞き流す態度を取ること」という意味です。

「冷やかす」「熱いものの温度を下げること」「転じて暇つぶしに雑談すること」という意味です。

「茶化す」の例文

「茶化す」の例文

・『彼氏に結婚の話を持ち掛けるとすぐに茶化す』
・『子供が教師の説教を茶化して困る』
・『友人に悩みを相談したら茶化された』
・『彼女は話を茶化すがやることは完璧だ』

「冷やかす」の例文

「冷やかす」の例文

・『社内恋愛がバレてさんざん冷やかされる』
・『暇なのでショップを冷やかして回る』
・『ブランドショップで冷やかすのは勇気がいる』
・『女性を冷やかした上司がセクハラで訴えられた』

まとめ

まとめ

今回は「茶化す」「冷やかす」について紹介しました。

「茶化す」「冗談っぽくする」「冷やかす」「暇つぶしの雑談」と覚えておきましょう。