この記事では、「やっぱり」と「やはり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「やっぱり」とは?
「やっぱり」には3つの意味があります。
1つめは、現在と過去を比べて違いがないさま、他と比べて違いがないさまです。
父は教師をしています。
私も教師をしています。
父と私を比べて職業という点では違いがありません。
これを「私もやっぱり教師になった」と表現することができます。
以前にA店に通っていました。
今もA店に通っています。
これは「今も昔もやっぱりA店に通っている」といいます。
2つめの意味は、前もって推し量っていた通りになることです。
案の定という意味になります。
彼と約束をすると、待ち合わせ時間に遅れることがしばしばあります。
3回のうち2回くらいは遅刻をします。
また彼と待ち合わせをして、遅れるだろうなと思っていたら、その通り遅れました。
このことを「やっぱり彼は待ち合わせ時間に遅れた」と表現します。
3つめは、いろいろ考えてみても最終的には同じ結果になるです。
休日に遊園地に行こうか迷っていたとします。
行きたい気持ちがあるのですが、休日に出かけると疲れるのでやめておこうかなという気持ちもあります。
でも、行きたいという気持ちの方が強いです。
どうしようかいろいろ考えた結果、行くという結論に達しました。
これを「やっぱり遊園地に行くことにした」と表現します。
「やっぱり」の使い方
他と比べて違いがない、思っていた通りになる、いろいろ考えて最終的には同じ結果になる、といった意味で使用をします。
「やはり」とは?
「やはり」には3つの意味があります。
1つめは、現在と過去を比べて違いがないさま、他と比べて違いがないさまです。
以前から好きで食べているものがあります。
何年食べても飽きません。
今もこれを食べています。
これは「昔と変わらずやはり今も食べている」と表現します。
昔と今とで、同じものを食べていて違いがありません。
2つめの意味は、前もって推し量っていた通りになるです。
空は曇っていて、雨が降りそうな予感がします。
外出をしていたら、思っていた通り雨が降ってきました。
このことを「やはり雨が降ってきた」といいます。
3つめは、いろいろ考えてみても最終的には同じ結果になるです。
ある人は格闘技をやめようかと考えていました。
しかし、格闘技が好きでやめたくない気持ちがあります。
最終的には格闘技を続けるという結果を出しました。
これを「やはり格闘技は続ける」といいます。
「やはり」の使い方
いくつかの意味があり、他とは違いがない、思っていた通りになる、いろいろ考えて最終的には同じ結果になる、といった意味で使用をします。
「やっぱり」と「やはり」の違い
「やっぱり」は「やはり」の音変化で意味は同じです。
「やっぱり」の例文
・『やっぱり明日にしよう』
・『やっぱり買うのはやめておこう』
「やはり」の例文
・『やはりそうだったのか』
・『やはりケガをしていた』
まとめ
2つの言葉の意味は同じです。