「罪」と「罰」の違いとは?分かりやすく解釈

「罪」と「罰」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「罪」「罰」の違いを分かりやすく説明していきます。

「罪」とは?

「罪」とは?

「罪」は、刑法によって人が人として正しくない行動をしたことを「罪」とよびます。

その上で、「罪人」は犯罪者のことを意味しますが、「罪」自体は、人が人として正しくないことをした場合に口にする言葉なので、「罪」という言葉自体は犯罪者を指す言葉ではないです。

なお、人間は生きているだけで罪人であると述べる人物がいますが、これは、人間だけが生物を生きるために害に殺害する行為においては「罪」になるため、食べるために生き物を殺す行為は、「罪」ではありません。

つまり、遊びで生き物を虐待する目的であれば、これは生きる権利ではないが故、「罪」になり、「罪」と権利を一緒にしてはいけません。

「罰」とは?

「罰」とは?

「罰」は、「罪」に問われたものに与えるペナルティーのことで社会的な制裁のことです。

何故、制裁を与える必要性が生まれるかですが、これは古来からある考えの一つで不平等を生まないようにするには、「罪人」に罰を与えるのが平等であるという観点から、「罪」を犯したものに対して「罰」というペナルティを与えます。

なお、ペナルティについては、苦痛を伴う物や金銭にて自己の財産を失うことでペナルティとするなど様々です。

「罪」と「罰」の違い

「罪」と「罰」の違い

「罪」「罰」の違いは、人として正しくない行動を起こしているか、それに伴いペナルティを受けているかです。

実は、「罪」は、社会的に人間がとるべき行動ではない行動をしたというだけでまだ、この時点ではペナルティは存在しません。

しかし、「罪」が確定している場合、その罪に合う代償を支払う必要性があり、この代償が「罰」です。

よって「罪」「罰」の違いは、行為とその行為によって引き起こされる代償という違いです。

「罪」の例文

「罪」の例文

・『被告人を窃盗の罪に問う』
この例は、対象者を窃盗を犯したという事実によって犯罪者として扱うという例です。

ただ、まだこの時点では、犯罪者として処理することを決めただけで、社会的な制裁についてはまだ決めてません。

「罰」の例文

「罰」の例文

・『罰ゲームが厳しすぎる』
この例は、ペナルティーが厳しすぎることを嘆いた例です。

なお、「罰」は、ペナルティのことなので、ルールから外れたことをした場合科せられるペナルティで、この例はそのペナルティが重いと言っています。

まとめ

まとめ

「罪」「罰」は、いわば、人間が間違いを犯すことを前提としたうえで、間違いを犯したものをどうするかがこの二つの関係です。

その為、間違ってないのにも拘らず、「罰」を与えた場合、どうなるかは目に見えており、「罰」を与えられた者は不平を口にし、それどころか、「罰」を与える側を処罰するという流れに移行してしまいます。

よって、この二つの言葉は、必ず、「罪」を犯した人物側は確定で犯罪や過ちを犯したこと前提でなければならないのです。

このバランスが崩れると、嫌いだというだけで対象に「罰」を与え、対象の意志に関係なく強制でペナルティを与えることを許してしまいます。