「噛む」と「咬む」の違いとは?分かりやすく解釈

「噛む」と「咬む」の違い言葉・カタカナ語・言語

「噛む」「咬む」は、共に「かむ」と読みますが、どんな違いがあるのでしょうか。

「噛む」と「咬む」の違い

「噛む」と「咬む」の違い

「噛む」は、漢字に「歯」が使われているように、それが合わさることを意味する言葉です。

この「歯」は、生物のそれだけとは限らず歯車のようなものも対象になります。

よって、「ちゃんと噛んで食べないと駄目だよ」と使うこともできれば、「上下の歯車がうまく噛んでなかったのが動作不良の原因だった」のようにも使えます。

「咬む」の方は、歯ではなく、「牙」が絡む場合に用いられる言葉となっています。

その為、そういったものが生えている動物がこの言葉を用いる対象になります。

例えば、「蛇に咬まれた」といった使い方になり、こちらの場合に「噛まれた」としても間違いではありませんが、「咬まれた」の方が向いている表現になります。

つまり、「噛む」「咬む」の意味も内包しているものの、牙と呼ばれるものでそうなる(なった)場合には「咬む」の方が表現として合っていると考えていいでしょう。

「噛む」を使った例文と意味を解釈

「噛む」を使った例文と意味を解釈

「噛む」を使った例文と、その意味の解釈になります。

こちらは広く使える言葉です。

「これは舐めているだけで、噛んではいけない」

飴のようなものは、噛むものではなく、普通は舐めるもので、そのようなものに対して使っていると思われる例文になります。

「咬む」を使った例文と意味を解釈

「咬む」を使った例文と意味を解釈

こちらは「咬む」を使った例文と、その意味の解釈になります。

「噛む」と比較すると、使える対象や場面が限られる言葉になります。

「その動物は咬むから気を付けて」

「噛むから」でも構いませんが、「咬む」とすることで、その動物に牙のようなものがある、そうなると大変だというニュアンスが表現できると考えていいでしょう。

まとめ

まとめ

「噛む」「咬む」は、このように使い分けてください。

使い方として不安のある場合は、無理に「咬む」とすることはなく、「噛む」としておけば間違いになることはありません。