「特に」と「とりわけ」の違いとは?分かりやすく解釈

「特に」と「とりわけ」の違い言葉・カタカナ語・言語

日常的によく用いられる「特に」「とりわけ」は、どのように使い分ければ良いのか。

この記事では、「特に」「とりわけ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「特に」とは?

「特に」とは?

「特に」は、普通とは違い際立っている様子を意味する言葉となります。

他に比べ、はっきりと区別されているさまを示す場合にも「特に」が用いられます。

このように普通とは異なり際立っている人やものごと。

また、明確に区別することができるものごとなどに対し「特に」が用いられこととなります。

そのため、「特に」は言い換えれば、「特別」「格段」「とりわけ」「まさに」「ひときわ」などと同じです。

「特に」の使い方

「特に」の場合、どのように普通とは違っているのか、区別することができるのか、といった意味で用いられる言葉となります。

そのため、「特にこれという理由もなく」「特に問題はない」「特に好きではない」「特に多い場所」など、様々な表現方法で用いられます。

「とりわけ」とは?

「とりわけ」とは?

「とりわけ」は、「取り分ける」が語源となり使われるようになった言葉です。

意味は、とりわけて、ことに、特に、です。

「取り分ける」とは、それぞれに配分するといったものとなります。

そのことから、取り分けて別のものにする、といった意味が転じ、「とりわけ」という意味が完成しました。

そのため、「とりわけ」は言い換えれば、「ひときわ」「なかでも」「非常に」「ことのほか」などと同じです。

「とりわけ」の使い方

「とりわけ」の場合、「とりわけ可愛い」「とりわけ大好き」「とりわけひどい」「とりわけ優秀」など、様々な表現方法で用いられます。

「特に」と「とりわけ」の違い

「特に」と「とりわけ」の違い

「特に」「とりわけ」も同じ意味を持つ言葉です。

そのうえで、使い方に違いがあります。

「特に」は、自分自身からの見方。

つまり、主観的に用いられる言葉に対し、「とりわけ」は、特定に立場から見たものではない客観的に見て用いられる言葉となります。

この主観的と客観的に違いがある言葉となります。

「特に」の例文

「特に」の例文

・『今日の夜には台風が接近するそうなので、帰宅する時間帯は特にご注意ください』
・『特に質問などがなければ、これで授業を終わります』
・『特に問題ありません。そのまま、予定通り進めてください』
・『なぜ、特にかわいいわけでもない彼女がクラスでモテるのかが不思議です』

「とりわけ」の例文

「とりわけ」の例文

・『彼は、とりわけ優秀な生徒です』
・『今年の冬は、とりわけ寒くて雪が多いです』
・『クラスの中でも、彼女はとりわけ可愛い』
・『今回のテストでは、とりわけ、この問題を間違っている生徒が多かったです』

まとめ

まとめ

「特に」「とりわけ」は、主観的なのか。

客観的なのか。

を踏まえ、使い分ける言葉となります。

同じ意味を持つ言葉で使い分けが難しい言葉ですが、以上のようなことに注意し適切に使い分けることが大切です。