この記事では、「優待」と「招待」の違いを分かりやすく説明していきます。
「優待」とは?
親切丁寧にもてなすこと、特別に他よりも条件がよいように扱うことです。
千葉県には「チーパス」というカードがあります。
18歳未満の子どもや妊娠中の方がいる家庭に配布されます。
このカードを協賛店で提示をすると、さまざまな子育て応援サービスを受けることができます。
たとえば、子どもへの景品プレゼント、割引、ポイント○倍、おむつ交換所の提供などです。
これは、18歳未満の子どもや妊娠中の方がいる家庭が、そうでない人よりも特別よい条件で扱われているといえます。
このように他よりもよい条件で扱うことを意味する言葉です。
クレジットカードには、この言葉が意味するサービスがつけられていることがあります。
たとえば、提携の店でカードを使うと割引されたり、料理をサービスしてくれたりする、遊園地や水族館などの入園料が割引される、といったものです。
これは、特定のクレジットカードを持っている人は、そうでない人よりも特別によいように扱われているといえます。
「優待」の使い方
親切丁寧にもてなすこと、特別に他よりもよいように扱うことという意味で使用をします。
もてなしについての言葉です。
「招待」とは?
客を招いて心を込めて世話をすること、催しなどに客を招くことです。
客として来てくれるように呼ぶことを意味します。
もてなすために呼ぶことで、呼んで叱る、呼んで雑用をさせるといったことではありません。
自宅でお茶会を開くことになりました。
一人でお茶会をしても楽しくないので、友人を数人呼ぶことにしました。
「お茶会を○○日にするので来てください」と伝えました。
このことを「お茶会に招待する」といいます。
お茶会に来てくれた人には、おいしいお茶やお菓子を出し、楽しい話題を提供します。
これは心を込めて客を世話しているといえます。
「招待」の使い方
もてなすために人を呼ぶことという意味で使用をします。
命令で来させることではありません。
「優待」と「招待」の違い
どちらの言葉にも「もてなす」という意味合いが含まれていますが、同じことではありません。
「招待」は人を呼んでもてなすこと、催しなどに客を呼ぶことです。
「もてなす」ということよりも、「呼ぶ」という点に重きがおかれています。
「優待」は特別によいように扱うことです。
「呼ぶ」という意味は含まれていません。
「優待」の例文
・『カードの優待を利用する』
・『この店では優待を受けられる』
・『魅力的な優待』
・『割引優待券をもらった』
「招待」の例文
・『友人数人を招待する』
・『誕生日会に知人を招待する』
・『招待していただいて、大変うれしいです』
・『イベントに招待する人を選ぶ』
まとめ
「もてなす」という意味合いがある2つの言葉ですが、一方は特別な扱いをすること、もう一方は客として呼ぶことで、意味が異なります。