「緻密」と「綿密」は、よく似ている意味ながら微妙な違いがある言葉同士です。
「緻密」の意味や使い方
「緻密」は、「ちみつ」と読む言葉です。
とても正確で、細かい所にまできちんと気を配っているという意味になり、「緻密な作業」などと用いることが多いです。
それだけ正確だという解釈になる言葉なので、本当にそうだと思った場合、どう考えてもそれだと感じたような時に使う表現です。
「綿密」の意味や使い方
「綿密」は、「めんみつ」と読んでください。
細かいところまで考えているという意味で、ここまでは上の「緻密」とよく似ていますが、「よく練られている」という意味が多いに含まれる表現になります。
「綿密な計画」と使うと、細かくよく練られた計画だという意味になります。
「正確」さという意味では、「綿密」の方が上の表現になり、「練られている」と表現したい時には「綿密」の方を使うといいでしょう。
「緻密」と「綿密」の違い
この2つの言葉は、上のように似た所も大きい為、お互いの言い換えになることも多いです。
例として挙げた「綿密な計画」は、「緻密な計画」としてもほとんど一緒に意味になります。
ただし、厳密にはニュアンスが微妙に異なり、「緻密な計画」はとても正確性の高い計画という解釈になるのに対し、「綿密な計画」とした時には練りに練って計画だという意味を強く出ている(出している)と考えてください。
ですが、実際にはそこまで区別して使うこともなく、どちらもお互いの類義語として気軽に使って構いません。
言い換えた為に大きく意味が変わってしまうことはなく、辞書によっては「緻密」は「綿密」に同じ、その逆も同じだと記載されている場合もあるほどです。
「緻密」を使った例文と意味を解釈
「緻密」を使った例文と、その意味の解釈です。
それだけ正確だと言いたい時に使われることばです。
「緻密」を使った例文1
「彼ほど緻密な作業ができる人もそうは居ないだろう」
その彼はそれだけ正確な作業ができると使っています。
細かい所まで手を抜かずにきちんと作業するという解釈も含まれています。
技術者として、このように表現されるのはとても名誉なことだと言っていいでしょう。
「綿密」を使った例文と意味を解釈
「綿密」を使った例文と、その意味の解釈になります。
この言葉の「よく練られた」という解釈には、計画性という意味も暗に込められていると考えていいでしょう。
「綿密」を使った例文1
「すごく綿密さのある絵画だと思った」
絵画を見て、とても計画性があって練られた描き方がされていると言っている例になります。
名画が決してそうだとは限りませんが、まるで写真のように見える絵には、どれにもこの綿密さがあるものです。
まとめ
「綿密」と「綿密」は、とても似た言葉だと考えていいでしょう。
細かい部分まで挙げると、ここで説明したような違いがあると覚えておきましょう。