「魔女狩り」と「異端審問」の違いとは?分かりやすく解釈

「魔女狩り」と「異端審問」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「魔女狩り」「異端審問」の違いを分かりやすく説明していきます。

「魔女狩り」とは?

「魔女狩り」とは?

「魔女狩り」は、まだ宗教が根付く前に精霊や神という物の存在を信じるものを抹殺する行為です。

つまり、精霊やよくわからない神などを信じる者は怪しいということで抹殺対象となり、女性であれ男性であれ抹殺対象とすることを「魔女狩り」と呼びます。

「異端審問」とは?

「異端審問」とは?

「異端審問」は、自分が信じる宗教のみを信じ、それ以外は異教徒であると定め、抹殺や財産の没収が許されていました。

しかし、「異端審問」は、抜け道があり、異端者ではないことを証明できれば、実は他の宗教でも生き残ることが可能です。

しかも、「異端審問」は、対象が気に入らないということで異端者とすることも可能で要は財産などを没収して教会の運営資金にする場合都合が良かった黒い歴史の一つでもあります。

「魔女狩り」と「異端審問」の違い

「魔女狩り」と「異端審問」の違い

「魔女狩り」「異端審問」の違いは宗教が絡むか絡まないかです。

「魔女狩り」は、対象となる物が通常ではない明らかに魔女のようである等異なる物であれば成立します。

一方、「異端審問」の場合、ここに宗教が絡み宗教の利権の為に暗躍するという性質が「異端審問」です。

「魔女狩り」の例文

「魔女狩り」の例文

・『魔女狩りはいわば、強制的な価値観の強要である』
これは過去の歴史から見た概念で、「魔女狩り」という物は実は価値観を無理やり統一する思想の一つだという例です。

何故なら、あきらかに通常ではないとされた人物を魔女と称していますが、実はこの時、魔女であると言われている人物は価値観を無理に相手と同じにすれば実は助かっているため「魔女狩り」は思想統一の一つの手段だったと言えます。

無論、従わない人物は抹殺されますのでこれについては現在で言う言論や自由の迫害行為です。

「異端審問」の例文

「異端審問」の例文

・『異端審問官』
この言葉は、異端者を探し出して、異端者であるかどうかを思想から判断する人です。

簡単に言えば、宗教活動家が宗教に関するテストをしてそれに応えられないと異端と称して連行するのが、「異端審問官」の役割で抹殺や財産の没収などを行い教会の資金にするなどを過去に行っていました。

まとめ

まとめ

「魔女狩り」「異端審問」については、両者ともに人間が持つ恥ずべき行為で、両者ともに言えるのは思想の強要です。

「魔女狩り」は思想が異なると異端と称して宗教が広まる以前から横行した抹殺や財産の没収という差別的行為で、「異端審問」はそれに宗教が絡み、宗教を利用して抹殺や財産の没収を行う恥ずべき行為でした。

というのも、当時宗教が生まれると教会は権力を伸ばすために異端者からお金を巻き上げ、教徒からはお布施を頂き教会を大きくしようと考えていたので、どうしても敵というべき存在を欲し、生まれたのが、「魔女狩り」という考えで、宗教が生まれてからはも「魔女狩り」は存在しており、要はお金をうまく没収して教会を大きくすることを第一としたが故、「異端審問」なる悪い要素が生まれたのです。

というか、宗教自体に敵を作ることで勢力を拡大するニュアンスがあり、キリストであろうとカトリックであろうと絶対的に言えるのは敵の存在があり、それを異端と称しているだけに過ぎないのです。