「野心」と「志」の違いとは?分かりやすく解釈

「野心」と「志」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「野心」「志」の違いを分かりやすく説明していきます。

「野心」とは?

「野心」とは?

「野心」「やしん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「野生の動物が持つ、人になれない性質」という元の意味で、人になれ親しまず、威嚇したり攻撃したりなど害を与えようとする性質のことです。

2つめは「誰にも言わずに心に秘めている大きな望み」という意味で、心に密かに持っている大きな願望のことです。

3つ目は「身の程知らずの良くない望み」という意味で、身分不相応のよこしまな願望のことです。

4つ目は「新しいことに取り組もうとする気持ち」という意味で、今間とは違う斬新なアイデアを求める気持ちのことです。

「野心」の使い方

「野心」「野生の動物が持つ、人になれない性質」「誰にも言わずに心に秘めている大きな望み」「身の程知らずの良くない望み」「新しいことに取り組もうとする気持ち」という意味で使われます。

名詞として「野心を抱く・抱いた」「野心を持つ」「野心家」などと使われます。

基本的に、日常で使われる場合、誰にも言わず密かに心に抱く大きな願望のことや、身の程をわきまえない良くない願望に使われる言葉です。

「志」とは?

「志」とは?

「志」「こころざし」と読み、意味は以下の通りです。

1つめは「心に決めた目標を目指す気持ち」という意味で、ある方向を定めて目指すことです。

2つ目は「心の持ちよう」という意味で、「志を高く保つ」などと使われます。

3つ目は「相手の為を思う気持ち」という意味で、相手に対する厚意のことです。

4つ目は「相手に対する謝意や好意として贈る金品」という意味で、相手に対する感謝や好意のしるしとしてお金を渡すことです。

上記に共通するのは「心に決めたこと」という意味です。

「志」の使い方

「志」「心に決めた目標を目指す気持ち」「心の持ちよう」「相手の為を思う気持ち」「相手に対する謝意や好意として贈る金品」という意味で使われます。

名詞として「志を持つ・持った」「志が高い・低い」「お志」などと使われます。

基本的に、心にある目標を定めてそれを目指すことや、人に対する思いやりの気持ちに使われる言葉です。

「野心」と「志」の違い

「野心」と「志」の違い

「野心」「誰にも言わず密かに心に抱く大きな願望」「身の程をわきまえない良くない願望」という意味です。

「志」「心にある目標を定めてそれを目指すこと」「人に対する思いやりの気持ち」という意味です。

「野心」の例文

「野心」の例文

・『彼は業界トップに君臨したいという野心がある』
・『彼女は出世して社長の座を奪うという野心を持っている』
・『この映画は監督の野心作だ』
・『野心ばかり見せつけて内容が伴わないや奴だ』

「志」の例文

「志」の例文

・『志を同じくする仲間と知り合う』
・『志半ばで倒れた親友を惜しむ』
・『プロとしてもっと志を高く持つべきだ』
・『お志はありがたいのですが、辞退いたします』

まとめ

まとめ

今回は「野心」「志」について紹介しました。

「野心」「大きな願望」「志」「目指すもの」と覚えておきましょう。