この記事では、「廊下」と「渡り廊下」の違いを分かりやすく説明していきます。
「廊下」とは?
建物の中の部屋と部屋を結びつける通路のことです。
住宅の場合で説明をします。
住宅には、キッチン、ダイニング、寝室、トイレ、風呂、子供部屋、書斎など、さまざまな部屋があります。
これらの部屋は部屋同士がくっついて存在しているのではありません。
寝室に行くにはダイニングにある扉を通らなければならない、トイレに行くためにキッチンを抜けて扉を通らなければならないといったものではないのです。
部屋と部屋をつなぐためにあるものが「廊下」です。
これがあることによって、キッチンを抜けないとトイレに行けない、ダイニングを通らないと寝室に行けないということがなくなります。
「廊下」からキッチンへ、「廊下」から寝室へと移動できるのです。
この言葉には通路の幅がどれくらい、長さがどれくらいという意味は含まれていません。
人が通りやすいように設計されることが一般的です。
また、部屋と部屋をつなぐためだけに使用するのではなく、植物や絵画を飾ったり、棚を設置して収納スペースとして活用したりすることもあります。
「廊下」の使い方
部屋と部屋をつなぐもので、それが建物の中にある場合に使用をします。
通路でも建物の外部にあるものには、一般的には使用しません。
「渡り廊下」とは?
建物と建物を結びつける通路のことです。
建物と建物をつなぐものなので、一般的には屋外に設置されます。
屋外に設置されていると風雨が気になります。
そのため、屋根や壁が設けられていることがあります。
学校にある建物には、校舎、体育館、講堂などがあります。
座って勉強をする校舎と、体を動かして学ぶ体育館は、別々に作られていることが一般的です。
そのため、教室で勉強をしてから、体育館で運動をするなどの場合には、建物から建物に移動する必要があります。
一旦外に出て移動するという場合もありますが、たいていは靴を履き換えずに移動できるように通路が設けられています。
この通路が「渡り廊下」です。
本館と別館をつなぐためにも用いられています。
地面に接するように設置されることもあれば、空中に設置されることもあります。
「渡り廊下」の使い方
建物と建物を結びつける通路を指して使用します。
校舎と校舎をつなぐ、校舎と体育館をつなぐなど、いろいろなもの同士がつながれています。
「廊下」と「渡り廊下」の違い
何をつないでいるのかという点に違いがあります。
「廊下」は建物内部にある部屋と部屋をつなぐものです。
「渡り廊下」は建物と建物をつなぐものです。
「廊下」の例文
・『廊下に照明を設置する』
・『廊下の電気をつける』
・『廊下を走らないでください』
・『廊下に掃除機をかける』
「渡り廊下」の例文
・『渡り廊下を歩く』
・『渡り廊下が寒い』
・『渡り廊下を掃除する』
・『3階に渡り廊下がある』
まとめ
何かをつなぐ通路を意味している2つの言葉ですが、何と何をつなぐのかという点に違いがあります。